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デジタル遺言書 (Ver.1)

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指して執筆活動に明け暮れる橋本なずなです。

先日、母の墓地となる霊園へ見学に行ってきました。

墓地と言っても、母が眠るのは墓石の中ではなく樹木葬。
生前 母は「 私が死んだら樹木葬か、海に散骨してもらうのもええなぁ 」と語っていたので。

訪れた霊園は緑や花々に溢れていて、山の上に位置しているので大阪の景色を一望できる場所でした。
遠くに望むあべのハルカスが、大きな存在感を放っていました。

とっても素敵な空間で、この先、母が眠る場所を選びます。

どの土地に眠るのか、場所はすぐに決まりました。
私が迷ったのは、その後です。

『 1人用、2人用、どちらになさいますか? 』

霊園を案内してくれた支配人さんに問われました。
この樹木葬では、最大2人まで遺骨を納められます。
生前の予約制度もあるらしく、生きているうちに眠る場所を決めておく方もいらっしゃるのだとか。

( 2人って、そうか。私がここに眠るかどうか、か。)

母を亡くして1ヶ月、現在 私は23歳。
図らずも “終活” を迫られたのです。


掛かる費用は、1人用だと30万。2人用だと50万。

一緒に見学に来てくれていた母のパートナー・ヤナちゃんは、差額の20万は “生きたお金” に使ったほうが良いのではないかと言いました。
例えば、私は間もなく引っ越しを控えているので、その際に新しく家具を買うとか。生活費に使うのも良いでしょう。

けれど、私には思うところがありました。

母は、一人で眠ることを寂しく思わないだろうか?
私が、もしも近いうちに亡くなったら、どこに納骨されるのだろうか?

私の家庭環境に関しては、これまでのnoteに書いた通りです。

私と母は二人三脚で生きてきました。
頼れる親戚なんて居なかったし、たった二人で、力を合わせて生きてきたのです。

だから、ネガティブな意味ではないけれど、仮に私が亡くなった時に結婚をしておらず、パートナーも居なかったら?
そうなれば、もちろん我が子なんて存在も居ないのだろうし。

家族が居ない私の遺骨は、どこに納められてしまうの?

私がこの先、何年生きるかなんて分からない。
その時隣に誰が居て、どんな最期を迎えるかも、23歳の今では不明瞭なことばかりです。

それならば、先に決めてしまおう。「 母の元に還る 」と。

母の隣で眠るというゴールがあるだけで、この先どんな苦境に立たされようとも踏ん張って生きられる気がしました。
そして、私が骨となって還る時には、母に土産を持って帰るのです。

文学賞受賞したよ、小説家デビューしたよ、ベストセラー作家になったよ。
Bloste(ブロステ)が何周年を迎えたよ、こんなメディアに出たよ、こんなお仕事したよ。

結婚したよ、ってね。

“生きたお金” ではないけれど、
“生きる為のお金” にはなってくれそうです。

だって私は、母が息を引き取った時に言ったんだから。
———「 行ってきます 」と。


これは遺言書です。
2024年2月20日時点での遺言書、バージョン1。

明日死ぬしれないし、まだあと60年くらい生きるかもしれない。
それはもう、仏と神のみぞ知ること。

だから、もしも遺言書に変更が出たり、バージョン2が更新される前に私が亡くなったら、母と同じ霊園に納骨してください。
私の最期に立ち合ってくれた誰かが、このnoteを思い出してくれますように。

また、遺言とは少し変わりますが、私にはもう一つしたいことがあって。
今回、母が残してくれたお金から医療費や葬儀代を支払いました。樹木葬に掛かる費用もそこから出す予定です。

そして最後に残ったお金は、私の結婚式の費用に当てたいと思っています。

私には父親が居ないから、バージンロードは母と共に歩くつもりでした。
しかし、突如として訪れた母の死。
心残りなのは、私の晴れ姿を十分に見せられなかったことです。

これまで、見せられる姿はすべて余さず見てもらっていました。

学生時代なら入学式に授業参観、文化祭、卒業式。
習い事として通わせてもらっていたダンスの発表会。
起業してからは、取り上げていただいた新聞記事や出演したテレビ映像なども。

未来の晴れ舞台としては「 2024年、文学賞の授賞式に連れて行く 」と約束をしていました。
もちろん、結婚式にも。

これまでも、そして、これからも、私と母は二人三脚だから。
この先の私の人生にも、母のエッセンスを散りばめていたい。

だから、母が残してくれたお金は結婚式用に置いておくつもりです。

明日も、明後日も、心にはいつも母が居ます。

● 併せて読みたい ●

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