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捨てる神あれば拾う神・・・あり?

起業家という道を経て、今は作家を夢見て執筆活動に明け暮れる橋本なずなです。

終わりました、私の恋が。

昨日も、それ以前にも何度か書いてきた “彼” の話あったでしょう?一目惚れをしたっていう好きな人の話。
あれ、終わりましたね、えぇ。完全に。


昨夕、そろそろ髪を染めたいなと思って美容室に訪れました。
担当してくださったスタイリストさんと他愛のない会話を交えながら、私は来週のスケジュールの確認をしていたんです。

( あ、彼と行こうって言っていた京都の展示会、もうそろそろだな… )
そう思って私は彼にLINEを送りました。

〈 言ってた展示会の日、ご都合どうですか? 〉

すると暫くして返事が来たかと思うと、スクロール2回分程の長文のメッセージが。嫌な予感がしました。

メッセージの内容を簡潔にまとめると「 展示会は無しで、もう会うのもやめにしたい 」との事でした。
その理由は数日前に書いたnote【 愛するか、愛されるか。】を読んで、嫌な気持ちになったからだそう。

彼曰く、彼は自分の知らないところで自分のことをとやかく言われることに腹が立った、と。
私が彼に読ませるつもりで書いていないことも、心の整理の為に書いていることも分かるけれど、気持ちの良い投稿では無かったとお怒りでした。

まだ髪を染めている最中だった私は、途端に笑顔を作れなくなりました。
鏡越しに私の様子を伺うスタイリストさんには、変に思われていたかもしれません。

その後、彼のメッセージを何度も読んで、一旦スマホを置いて考えて、また読んで考えて・・・。

ようやく返事を書けたのはその日の深夜、丑三つ時を回る少し前のことでした。

まずはごめんなさい、と。
読ませるつもりで書いていなくとも、誰でも読めてしまう限りは嫌な思いをさせる可能性があることも配慮するべきだったでしょう。

ただ、今回、私は間違ったことはしていないと思います。“作家” としては。

私は女である以前に作家であり発信者で、noteはコンテンツで、書くことを仕事にしている人間です。

父親の暴力を、母親が性的虐待から守ってくれなかったことを、兄の家出や元交際相手との衝突も、なんだって書いてきました。
そしてそれを本にもしました。

note一つ取ってもアルバイト先での出来事や一夜限りの男性との猥談、友人に対する不満だって、すべて忖度なく書きます。

だから私にとっては家族だろうが親友だろうが、好きな人だろうが、「 書くこと 」においては誰一人として贔屓はしていません。

それがノンフィクションを綴っている作家としての覚悟でありプライドで、それこそが私の文章の旨味でもあると思うのです。

そのうえで【 愛するか、愛されるか。】のnoteで、私の男友達ユウキくんが言った彼に対する “男らしくない” という言葉。
彼はユウキくんのことを知らないと言っていました。

彼は “男らしくない” と言われたことに引っ掛かったのだろうと思うけれど、

私からすれば、ユウキくんのことが思い当たらないのならば尚更、これまで私が他のnoteで書いたり直接会って伝えてきた言葉よりも、第三者の言葉のほうに焦点が当たっていることがショックでした。
私の想いを表現した言葉たちは、第三者の戯言にさえ劣るのかと。

一緒に過ごした時間、彼は私の何を聞き、何を見ていたのだろう、と悲しくなりました。

それに、確かに私の書くものはノンフィクションだけれど、物語という創作物である以上は「 これは本当の話なのか?」「 ユウキは誰なのか?」などと確認することもできたと思うのです。

それもしてもらえず、一方的に会うのをやめたいと言われたら。そりゃ納得は行かないですよね。

深夜に書いた返事には、
「 私は女である前に作家であり発信者であること 」
「 私の想いは第三者の言葉にも劣るのかとショックだったこと 」
「 一方的な解釈で会わないとされるのは少し早とちりだと思うこと 」
その3つを書いて送りました。

そして彼の気持ちを受け止めて、もう会わないし返事も要らないから、昨日に書いたnoteを最後に読んで欲しいと。

一瞬のジャンクション
昨日書いたそれが、紛れもない純度120%の私の気持ちだったんだけどなぁ…。


——— 「 はぁー… 」
朝になって私はカフェに出掛けました、いつものようにnoteを書こうと。

『 あの… 』
憂鬱を引きずる私に声を掛けたのは、紺色のスーツを身に纏った30代くらいの男性でした。

『 すごくお綺麗な方だなと思って・・・良かったら連絡先交換してもらえないですか? 』
「 あ、えっと・・・・・は、い。 」

『 わっ、ありがとうございます! 』
『 あ、一応名刺も…  減田と申します 』

予想外な出来事にちゃんとフリーズしてしまった私は、言われるままにLINEを交換し、名刺まで頂戴しました。

連絡します!と爽やかに微笑みカフェを後にする男性を見送ると、私は名刺に視線を落とします。

【 ○○法律事務所 弁護士 減田 真 】

「 っと、マジか… 」

憂鬱な気持ちと、驚きと喜びと。
かき混ぜる前のカフェラテのような、二層の感情が入り交ざった混沌とした朝なのでした。


 ※noteに登場する人物の名前はすべて仮名です

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