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星野リゾートx組織文化

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星野リゾートへの就職、転職を考えている方へ|特徴のある組織文化についてのマガジンです。※あくまで個人の見解です
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記事一覧

星野リゾートの評価制度の特徴と課題を考える

昨日、前期の評価面談がありました。 星野リゾートでの半年毎の評価面談。 もうかれこれ20回以上経験してきました。 今日はその経験から星野リゾートの評価面談で感じていることや課題点を綴ります。 星野リゾートの評価面談の特徴 星野リゾートが評価をどのように捉えているか、まずは採用サイトから抜粋。 評価制度も年々、進化しています。 最近特に感じているのは、一方的に評価される度合いが減ってきたということ。 「あなたは今期の活動は○○だったねぇ」 と受け身で評価してもらうので

女性は活躍できるの?【星野リゾートの働き方】

星野リゾートの働き方シリーズ。 第一回は女性の雇用について。 世界的な視点でみれば女性の社会進出はどんどん進んでいます。 ジェンダー格差を数値化した世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング(2023年)では、日本は125位。 (1位から3位はアイスランド、ノルウェー、フィンランドと北欧国が独占) 昭和・平成の時代に比べたら、だいぶ女性が活躍できる土台はできてきてはいますが、世界的にはまだまだ出遅れていると言ってもいいでしょう。 さて、そんな中で星野リゾートでの女性の働き方

職場で感謝を伝え合うと起こること

出雲地域ではありがとうのことを「だんだん」と言います。 もともとは江戸時代に使われていた「だんだんありがとう」という言葉で「いろいろとありがとう」という意味だったようです。 そこから「ありがとう」が省略されて、「だんだん」に変化したとのこと。 にしても、可愛くないですか? だんだんって響き… だんだんカードの取り組み 界 玉造の事務所にはこんなかわいいボックスが設置されています。 数年前に取り組み始めたので、ボックスに年季が入っているのはご愛嬌。 島根のアイドル、しま

サービスとおもてなしの違いとは?星野リゾート流のおもてなし

こんにちは、あんでぃです。 私は日々のお仕事として、温泉旅館で「おもてなし」をしています。 おもてなしという言葉は当たり前に使っていますが、とってもふんわりした言葉だなぁ、と感じています。 実際よく使う言葉なので、雰囲気ではわかっているつもり。 だけど、具体的に定義しようと思っても、 「はて?」 と立ち止まってしまいます。 本日はおもてなしとサービスの違いから、 おもてなしとはなんなの? という疑問を整理してみます。 西洋型ホテルサービスと日本旅館のおもてなし 以前、

星野リゾートの不思議な企業文化を実感した四日間

こんにちは、あんでぃです。 先日は出張で4日間東京へ行ってきました。 全国の界、22施設からメンバーが集められ、 よりよい業務内容について意見を交わし合うといった会合が目的。 通称、サミットと呼ばれています。 日々のおもてなし業務から離れ、とにかく議論をしつくす。 最終日にはその結果を各部門のトップの方を招いて、議論し尽くした決定内容をプレゼンテーション。 久々に左脳フル回転の4日間でありました。 そして、改めて星野リゾートの企業文化を体感する時間でもありました。 「星

旅館業においてマルチタスクは最適解ではない?【サービスチーム#6】

先日、とある旅館でパートスタッフとして働いていた知人からこんなお話を聞きました。 (遠くからこの地に旅行にきてくれたお客様に楽しい思い出を作っていただきたい。) 彼女にはそんな純粋な思いがありました。 しかしながら、そんな思いとは裏腹に泣く泣くお仕事を辞めることになってしまったのです。 果たして、さまざまな業務をこなすマルチタスクは旅館業において、最適解と言えるのでしょうか? 今や多くの企業でマルチタスク化が進んでいる 彼女が働いていた旅館だけでなく、今や多くの業界で

就職活動をする時に心がけたいこと

こんにちは、あんでぃです。 今日は就活生に向けて綴ります。 先日、代表星野佳路の就活に関するインタビュー記事を読んでいて、大学時代の就職活動を(遠い目で)思い出していました。 もう20年近く前のこと。 今とは状況が全く違いますが、その時にこの記事を読んでいたら、どんなに心が救われただろう…と。 何をしたいのかわからない学生時代 私は学生時代、これといって打ち込んだものがありませんでした。 大学受験をしたくなかったという理由から、高校受験をめちゃくちゃ頑張って、大学の附属

フラットな組織で先輩たちが求められているもの

アジャイル経営に関する代表・星野佳路のインタビュー記事を読んだ。 ITによる旅行業界の変化、コロナ禍など、将来の予測が困難なこの時代において、組織運営に求められるものがとてつもないスピードで激変している。 まさにホテル・旅館業の中で、星野リゾートの運営は、その変化に対応すべく、アジャイル経営をひた走っていると言える。 しかし、そこには大きな課題があるとも感じている。 アジャイル経営とは、スピード感に優れた組織経営のこと そもそもアジャイル経営とは何か? もともとはソフ

星野リゾートへの就職を考えている方へ|愉快な仲間をご紹介します

先日のニュースにて、2024年卒の新卒採用に向けて、星野リゾートは新卒社員の給与を大幅に上げたことが話題になっていました。 待遇改善は、給与だけではありません。 休暇日数も増えており、入社時期も4つのタイミングから自由に選べる制度となっています。 私が入社してからの10年間で、待遇の改善には目を見張るものがあります。 徐々に休日が増えていき、2023年からは週休2日に加えて、リフレッシュを目的とした休暇が11日。 法律上でも有給休暇は必ず5日取得することになっているので、

僕にはフラットな組織文化が合っているのだろう

会社の組織文化に興味がある。 組織文化は価値観と言い換えてもいいかもしれない。 1日の大半を共に過ごす環境であるならば、価値観があまりにもかけ離れていたら、そこで過ごす時間は苦痛でしかないだろう。 過去にたくさんのアルバイト、正社員としても3社を経験した。 組織文化とは働く社員にとってどれだけ影響するものなのか、痛いほど身体に刻まれている。 表向きは大変立派な社訓を掲げていても、中身はぐちゃぐちゃ。 そんなことはザラだった。 それまで組織文化が重要だ、なんてことは考えもし

「転勤はよくあるんですか??」異動制度の根底にある星野リゾートらしさとは

こんにちは。あんでぃです。 『おもてなし産業をかっこよく』 を合言葉に、星野リゾートの働き方の特徴であったり、 現場で働いていて感じることなどをお伝えしていきます。 本日は、業務中にお客様から聞かれる質問。 「星野リゾートって全国で転勤がよくあるんですか?」 という異動制度について。 今まで、何度質問されたことでしょう。 会話の中で、自分が関東の出身であることや、施設のスタッフはほとんどが地元の人ではないことなどをお伝えすると、大抵この質問が飛んできます。 確かに私が

「身になる」オンライン研修に共通していることってなんだろう。

こんにちは。あんでぃです。 『おもてなし産業をかっこよく』 を合言葉に、星野リゾートの働き方の特徴であったり、 現場で働いていて感じることなどをお伝えしていきます。 前回の記事にて星野リゾート独自の研修制度、麓村塾のご紹介をしました。 個人的には、知的好奇心をくすぐる研修テーマが多いので、10年間でかなりの回数に参加してきました。 コロナ前は銀座のオフィスで開催されていましたが、コロナ禍以降、オンラインで開催されるようになり、私のように地方に住むスタッフにとっては参加し

星野リゾート独自のビジネススクール「麓村塾」とは?

こんにちは。あんでぃです。 『おもてなし産業をかっこよく』 を合言葉に、星野リゾートの働き方の特徴であったり、 現場で働いていて感じることなどをお伝えしていきます。 今回は星野リゾート独特ともいえる研修制度「麓村塾」について紹介します。 私は何かと好奇心が旺盛なタイプなもので、気になる麓村塾にはどんどん参加するようにしており、回数では20回以上は参加していると思います。 (もはや麓村塾マニアw) にもかかわらず、毎回毎回、新鮮な発見や気づきをいただいているのがありがたいこ

【サービスチーム#番外編】星野リゾートで求められるのはゼネラリストかスペシャリストか?

こんにちは。あんでぃです。 『おもてなし産業をかっこよく』 を合言葉に、星野リゾートの働き方の特徴であったり、 現場で働いていて感じることなどをお伝えしていきます。 ここまで5回にわたって星野リゾートの特徴的な働き方でもあり、組織文化でもあるサービスチームについてご紹介してきました。 今回は、そんな星野リゾートで求められる人材とは?というテーマでお伝えします。※あくまで個人の見解です! 一般的な宿泊業で求められる人材は? 一般的な大規模なホテルに宿泊する時をイメージ