今日は首を緩く絞められた閉塞感があり
今日という一日に入り込めなかった

キーボードを操作するたび
望む変換が得られなかったような
もどかしさを携えて陽は暮れてゆく

閉塞感は外側によるものではないのだと
一連のもどかしさを並べて
見つめて気がついた

顔のなかの特に目の周りの皮膚の薄い部分が
ピリピリとした痛みが起きて
季節の変わり目を感じたのだけれど
何と風情のないことかと
誰に見せるでもなく独りで呆れた
素振りをしてみせた

声に出さなければすれ違いも苦にならないのに
何でも文字に残したがるアノニマス

キーボードを操作するたび
望む変換が得られなかったとして
すれ違いのすべてには
正しさも答え合わせもなくても良い

ほとんど音を立てることなく
置いたコーヒーカップから
人差し指を抜いた時に
無から感じた有機感が
そう思わせたのだった

目に見えるものからは、より見えないものを
目に見えない者からは、より見えるものを
欲するようになって、やがてそのどれもが
要らない素振りを装って遠ざけることにした