りよう

もがいてるひと。奈落から観た月もまた綺麗/感受性が強すぎて時々浸食されるし、エンパス体…

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もがいてるひと。奈落から観た月もまた綺麗/感受性が強すぎて時々浸食されるし、エンパス体質だけど、それもまた個性だと捉えて自分にしか見えないものを探す

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フェアリーテイル

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    • 空白容量の余白

      ほんとうを失って ないことをあるようにもせず ないことをないものともせず それをどうともしないように 生きることは逃亡劇に少しだけ似ている 粉末のように一斉に押し流れることはなく PTP包装シートにひと粒ずつに 隔てられた1日をできるだけ 単一に見えるように過ごすこと 日々、時間切れを待ちながら 起きることのない劇的な希望を 僅かながら目指している 嗚呼 と漏らした声が誰に向けているのかも 考えないようにする 考えてしまいたくないから 咳払いで消波して 吸い込んだ拍子に入

      • 1/75ゆれ花弁

        風が幾分やわらいできた頃 白い馬の群れが横切るような感覚をおぼえた ゆっくりと煙のようであったけれど 明確な意思を持っているようであったから 風に流されるそれとは面構えが違っていた 泣いたことは数えきれないけれど 自分の泣き顔は見たことがなくて 自分の亡骸も見ることはないだろうから いつ終わりを振り返れば良いのか と不意に思ってそうして それが何の意味もないことだと唇をすぼめた 遺すことをそれに近いものとして 拘ってもみたけれど 撮り溜めた満開の桜を見返すことなく 次の桜を愛

        • チリヌルヲ

          車窓から見える 満開の桜は ラヴホテルの隣で 風に凪いて 愛とは何かの 例え話みたいだった 小さな綻びに 気づいてないふりをして 指でこよりをつくって 風を塞いで 何かと何かに 入ることばを探してる 改札から溢れ出る人 改札に急ぐ人 避けずに歩いて 肩がぶつかっても 互いに何事もなく歩くのが 生残の最適解と 例え話のように 突きつけられてるのなら 生まれるはずのなかった 命のひとつなのかもしれない 生まれる前からずっと せかせかと追われるように 生存競争 風波を見ている

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          おなかが空いて何を食べようかなと考えた瞬間は希望と少し似ている

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          大切なことは何ですか、と自分自身に問いかけて出てきたものに傾け続ける

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          向き合うことに一生懸命になりすぎて 見えるものは現実ばかり 夢や理想を考えることが少なくなった 夢や理想があるから現実があるのに それらを見ずして向き合う現実が どこにあるというのか ということで、やりたいことを 考えてみることにする 発想のきっかけをくださった sarさんありがとうございます と言いつつも、相変わらず諸事情により メンバーシップ限定とさせて頂きます ごめんなさい お買い求めになられませんようにお願い致します (sarさんごめんなさい)

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          あまりにも息が詰まることばの羅列である とコメントでも頂いたし、自分自身でも 感じたので、閑話休題とばかりにライトな 内容で書いてみようと思います。 メンバーシップ限定となりますので、 お買い求めにならないようお願い致します。

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          うつろい

          みんなひとりじゃないばしょで みんなひとりになりたがる ほんとうにひとりのばしょにいると ひとりはみんなになりたがる かさなりあえたら じぶんいがいのいばしょがみつかって かさなりあうから かさならないじぶんだけのばしょがみつかる みんなひとりじゃないよなんて きれいごとにすくわれる こともあるのかもしれない けれど みんなひとりだから ひとりとひとりはかさなるし ひとりのひとがなんなのかを しることができる きやすめなんていわないで せなかあわせのうつろいのなかで

          うつろい

          ビュー・レビュー・ラビュ

          ◇ 私は詩を作為的につくることはできない といって、詩人でもクリエイターでもない 映像の翻訳だったり、抽象画のようなものであり 誰にもほんとうを明確に見せないでいるのに いちばんほんとうを表出させることができる 暗号のようなものなのだと思う 他の誰かにわからないついでに 私にもわからないことが多分にあって しばらくして読み返してみて 書いたことも忘れているけれど その分、すっと氷解したようにわかることがある 読み返してみると よく使われている単語やモチーフがあることに

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          煙の濃淡と見えないものの線描

          雨上がりの硝子窓から見えた 水たまりみたいな鏡を 玄関の壁に吊り下げた 手に持った重みはなくなって、それは 家全体が支える何かの重みは こうやって受け継がれてゆき それはまたべつの総体となって かたちを変えてゆくのに違いない それはきっと、 寝転んだ猫に手を置いて撫でた時に 譲り受けたぬくもりは 少し前に猫がお日様からもらったもの なのだということに少し似ているかもしれない ◇ たまにしか見ない天気予報が気温の変化 を伝えていた 午前にパロサントに火をつけていたけれど

          煙の濃淡と見えないものの線描

          インターリュード

          曲間の静寂がまるで一生分の寂しさのように 永遠を感じても撃鉄は残酷に引かれてしまう 『一生大事にするね』 永遠をつくりたがる私たちは 模倣することしかできなくて、 それが生きてるうちに 途絶したか、そうでないか くらいの違いしかないんだと思う 手に持ったドライフラワーの枝が やけに硬度を感じて震えてしまうのは 命が途絶して手に入れた永遠の温度だと 気づいたからなのかもしれない それでもやがて朽ちてしまうし いつか私は捨ててしまうかもしれない だけど、やっぱり花は美しかった

          インターリュード

          ハネウマ

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          螺旋は同じ道を通らず

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          花穂

          静謐の中にあるひかり 雨が止む前の幕間 花弁が休む薄曇り どんなひかりよりも眩しくて 片目だけを薄く開けて歩くよりなかった 傘で受け止めて ひかりの中で受け容れたもの 変化には多くの憂いと果実が 繰り返しを繰り返して 降り注ぐ 忘れて、思い出して、また出会って 私は私でしかなくなる それを嘆いて それを受け止めるしかなくなって なりたい私になったのではなく 私は私でしかないことを思い知る 他の誰かだったら この眩しさは眩しくないのだろうか 他の誰かだったら なりたかった

          特別と日常

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          祈るみたいに眠る

          窪みは余白 私自身がつくるもの 私の一部が 新しく作られること 自分でつくった両のてのひら 水は注がれるもので 私はそれを待っている 見上げた空は高く 鳥影はどうやら 私には気づいていない 窪みは余韻 あなたがいた軌跡 私の一部が あなたでかたち作られたこと 窪みを作った両の手のひらに 手を重ね置いて 混ざり合った血潮はあたたかく じんわりと湧き上がると 指紋の溝をも感じることができた 私は今更、人のかたちを得たような 気にさえなった 私は気がついた そして、 窪みは

          祈るみたいに眠る

          羊飼いの夜想

          崩れたバランスのなかの 特異な均衡 坂道だらけの不均衡でも 居るためには それくらいでなくちゃ いけないのかもしれない 見上げると前髪にぶつかる 睫毛が見えた 睫毛の向こうの天井のシミは スモーキーな歌声のようであった 大きなこえで泣く赤子は せかいを朝に連れてゆくし 小さなこえで泣く猫は 安心して夢が見られるように してくれる 大人然としてちっとも泣かないで いることは大層不均衡で 目が覚めた時から疲れているのは そのせいかもしれない と少しだけ思って 苦いコーヒーのなかに

          羊飼いの夜想

          アニマ

          今日は首を緩く絞められた閉塞感があり 今日という一日に入り込めなかった キーボードを操作するたび 望む変換が得られなかったような もどかしさを携えて陽は暮れてゆく 閉塞感は外側によるものではないのだと 一連のもどかしさを並べて 見つめて気がついた 顔のなかの特に目の周りの皮膚の薄い部分が ピリピリとした痛みが起きて 季節の変わり目を感じたのだけれど 何と風情のないことかと 誰に見せるでもなく独りで呆れた 素振りをしてみせた 声に出さなければすれ違いも苦にならないのに

          置き手紙

          口実をつくって外に出たら Tom Mischが降るような空だった ぜんぶわかったような思い込みで 諦めたり、強気になっても 夕暮れ刻にはもうそれが ぜんぶ勘違いだったと思い至る 日々はそうやって連続を繰り返す 砂は風に乗って行間を踏み越える 嘘が埋めるのは空白ではなく余白 空白は何よりも喪失を強く感じさせる トタン屋根の赤錆がいつか観た 川縁の鳥に似ていた 水たまりは泣き腫らした夜の余韻 覗き込むと何も映っていないのに 見上げた時よりずっと眩しかった 透明水彩の方が一層

          置き手紙