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チリヌルヲ

車窓から見える
満開の桜は
ラヴホテルの隣で
風にいて
愛とは何かの
例え話みたいだった

小さな綻びに
気づいてないふりをして
指でこよりをつくって
風を塞いで
何かと何かに
入ることばを探してる

改札から溢れ出る人
改札に急ぐ人
避けずに歩いて
肩がぶつかっても
互いに何事もなく歩くのが
生残の最適解と
例え話のように
突きつけられてるのなら
生まれるはずのなかった
命のひとつなのかもしれない

生まれる前からずっと
せかせかと追われるように
生存競争
風波を見ているうちに
埋もれて散る
すべては散る風のなごり

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