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中国語で一番難しいところ

私が中国語で一番難しいなと感じるところ、それは

「文字を見ても声調が分からない」

ところですね。

一般的に、日本人にとって、中国語で一番難しい部分は「声調」だと言われています。(声調=音の高低)

ですが、声調自体はある程度学習を続ければすぐに慣れます。

しかも、私はタイ語ですでに声調を経験済みだったので、中国語で声調は全く問題ではありませんでした。

声調そのものは、中国語は4種類しかないし、たいしたことではないんです。

問題は、文字と声調がリンクしないことです。

中国語は、日本人にとって比較的学習しやすい言語だとよく言われます。

それは同じ漢字文化圏だからで、実際その通りでしょう。

ただ、この漢字がクセものなんですよね。

漢字は、文字に意味がある「表意文字」です。

一方、英語のアルファベットやタイ文字は、文字で音を表す「表音文字」です。ひらがな・カタカナもそうですね。

表音文字は単語を見れば、それをどう読むのかが分かります。初めて見る単語でも、「こう読むんだろう」と推測ができますよね。

しかし漢字は、文字を見てもどう読むのかが分かりません。

たとえば「健康 jian kang」という漢字。

これは中国語でも全く同じ意味・書き方です。一見すると日本人には有難いですよね。

しかしこれを中国語で何と読むか、それは単語を見ても分からないのです。

なので、ひたすら覚えるしかありません。

とはいえ、漢字と読み方には規則性があるので、発音はある程度推測できます。

そして一度頭の中で文字と発音をリンクさせれば、「健康は jian kang と発音する」ぐらいならスムーズに覚えられます。

問題は声調です。

この文字を、高音で発音するのか、低音なのか、上がり調子なのか、下がり調子なのか、それが文字を見るだけでは分からないし、全く覚えられないんです!

声調もひとつひとつひたすら覚えるしかないのですが、とにかく文字とリンクさせることが難しい!

「健康」という文字を見ても、jian kangまでは想起できるが、jian(下がり調子)kang(高音)までは思い出せないんです。

(ちなみにタイ語では、単語には声調記号も付いているので、単語を見れば声調まで分かります。たとえば、อร่อย(意味:おいしい)の2つ目の文字の上についている点が、低音を表す声調記号です。)

「文字と声調がリンクしない」

これが、今でも私を苦しめる中国語の壁です。

中国語学習者のみなさんなら、共感してもらえるのではないでしょうか?


【補足】でも、没问题!

実はこの「文字を見ても声調が分からない」という点は、実際の中国語シーンではさほど問題ではありません。

声調を多少間違えても、中国人には伝わるからです。

これから中国語を学習する人、安心してくださいね!



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