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黙殺への鈍感:写真の部屋

「毎日、何気なく撮っていますけど、あとでこれを見るとバレンタインの頃だったのかとわかります。写真は記憶と記録だけでいいと思っているので『表現をしたい』という、目的を持った自己顕示欲の気持ち悪さからいかに自由になれるかだけを考えています」

と、今日Twitterなどに投稿しました。

短い文章では簡単に説明できないので補足しておくと、自分のやりたいことを「表現する」というのは遥か先にある、という事実についてです。

表現というのは「新星の発見」だと思っています。価値のある表現と言い換えてもいいでしょうが、仮に天文学者が今まで知られていなかった天体を発見するのが表現だとします。では、どうしてその天文学者は新星を発見できたのでしょう。それは「ここには何もなかったはずなのに、何かがある。これはおかしい」と気づけたからです。それまでの天体の地図が完璧に頭に入っていなければ、未知の物体に気づくことができないのです。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。