くだらない結論:Anizine
「なあ、子どもの頃に住んでいた場所って憶えてる?」
「もう行ってもわからないだろうなあ」
「俺もだ」
「行ったことあるの?」
「つい最近、数年間だけ住んでいたところに行ってみた。駅の北口だったか南口だったかさえ思い出せない。何もなかったところにデカいAEONが建っててさ」
「ああ、ありがちだな」
「当時の彼女とよく行っていた喫茶店を探したんだよ」
「へえ。センチメンタルじゃん」
「うん。でもまったく記憶と繋がらないんだ」
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。