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歴史トランプ「三国演義 三国志の」

トランプの紹介も第三弾となりました。カードを眺めていると、手に入れた時の記憶を思い出してほっこりと温かい気持ちになります。

◆ 三国志トランプ 【三国演義】

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これは、中国在住の友人から頂いたトランプです。
すでに2種類持っていたところへニュータイプがやってまいりました。私も友人も揃って運が強い。万事如意!

ではでは、まずは JOKER から紹介したいと思います。

■青梅を肴に、熱燗を呑んで当代の英雄を論ず

 曹操は劉備を配下に収めた後、酒の席に招きました。覇権を狙う野心がないか探ろうとして、当代の英雄について劉備に質問します。
 袁紹、劉表、孫策…… 劉備は各地を流浪しただけあって次々に名を挙げていきますが、曹操から「彼らは英雄などではない」と言下に否定されてしまいました。
 曹操の聞きたかったことはズバリこれ。
──劉備、いったいお前はどうなのだ
 曹操の追及に苦しむ劉備は、ついに折れました。

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劉備「では、今の世で英雄と言えば誰でしょうか?」

 曹操は劉備を指し、そして自分自身を指した。

曹操「それは正に君と私だけだ!」

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 そのとき雷鳴がひびきわたり、劉備は驚いて箸を取り落とした。そうやって怯えた振りでもしなければ、英雄同士殺し合いをしなければならなくなる。しかし劉備にはまだ兵の蓄えもなく、領地の一つもない。今はただ雌伏の時とわきまえ、自分を抑えなければならなかったのだ……

ああ、劉備の自制心! 曹操の豪気さ!
両雄並び立たず。こういうのがたまりませんね。

こんな感じで、絵柄すべてに三国志のシーンが描かれています。


◆丁奉奮短刀◆

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東興の戦い(252年)のワンシーンのようです。攻め入ったのは魏の諸葛誕で、それを迎え撃つのは呉の諸葛恪。呉軍の丁奉(ていほう)率いる部隊は鎧を脱ぎ捨て素早く進軍し、奇襲を仕掛けて大勝のきっかけを作りました!
随分軽装なイラストだなあと思いましたが、そういう理由があったのですね。私はこのカードで丁奉のお話を知りました。


◆于詮◆

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その後、諸葛誕は司馬昭を恐れて反乱し籠城しました。
このイラストは、諸葛誕の援軍要請に応じた呉の将軍・于詮(うせん)を描いています。彼は魏軍に降伏を呼びかけられるも、兜を脱ぎ奮闘しました。

この人、全く知らない人物でした。調べてみたら、呉本隊が撤退する中、一歩も引かず戦い続けた男気ある将軍とわかりました。(あと、Wikiによりますと256年が正しいようです)

いやあ、鎧を脱いだり兜を脱いだり、呉軍というのは奮闘するとき脱いでしまう癖があるんですかね?


◆孫権断業明志◆

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これは……孫権が地面を断ち、志を明らかにした? え、水を噴き出させたのかな? そんなエピソードあるの? わ、わからないです……誰か教えて下さい。

と、まあ、知識不足でわからない絵柄もあります。
三国志演義は五丈原(孔明の死 234年)あたりで物語が収束に向かうのですが、このトランプはその後の英雄たちが描かれていておもしろいです。
たぶん製作者は三国志のコアファン? もしくは呉好きな人ではないかと推察します。呉好きな私にとって、なんと嬉しいトランプでありましょうか!


良く知っているエピソードもあれば、初めて知るエピソードもある。三国志トランプは眺めているだけで、あっという間に時間が過ぎていきますね。
今回で私の持っているトランプの紹介は終わりです。ですが、まだまだ中国史トランプはたくさんの種類があるので、お気に入りが見つかり次第記録していきたいです。

それでは、良いお年を~^^

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