見出し画像

マリファナは結構いいにおい


パリから列車に揺られてオランダ・アムステルダムへ。

メトロ・トラム・バスで使える1Day乗車券を購入。

アムステルダム中央駅は、赤色のレンガ作りで重厚な雰囲気がどことなく東京駅を想起させる。実際 東京駅と姉妹駅の協定を結んでるらしい。


正面からどーん!



街並みも、建物の高さや区画がピシッとそろっていて歩いているだけでわくわくする。

アムステルダムといえば人工的に作られた運河の街で、ドラッグやLGBTQ、様々な人種に寛容なイメージがある。
165の川が流れていて、そこに1281の橋が架かっている。
海とか川とか、大量の水を見るとテンションが上がってしまう私にとって天国のような場所…!

アムステルダムの中心部にあるダム広場にはホットドッグなどの出店がちらほらと軒を連ね、大道芸のおじさんが背中に括り付けた大きな太鼓をたたきながら高速で回転する謎の芸を披露していた。
ダム広場はアムステル川をせき止める堰のあった場所で、地名の由来にもなっている。(アムステルダム!)


飾り窓とドラッグの街

アムステルダムでは風俗が合法化されており、道の一角に普通に風俗店がある。
この地域は"飾り窓"と呼ばれるお店の形式が多く、
ショーウィンドウのようなガラス張りの空間にランジェリー姿の女性が入り、道行く男性を誘惑するらしい。

飾り窓のある一帯自体が観光地化し人通りも多かったので興味本位でうろうろしていたけど、昼間という事もあってか女性の姿は見られなかった。


ところで、このあたりで"COFFEE SHOP"と看板を掲げている店からはどこも同じそれっぽい()香りが漂ってくる。
これらの店で取り扱われているのはコーヒー豆ではなく、マリファナ

ネットで調べて何となくの知識はあったものの、実際にお店を見つけるとドキドキしてしまい。
チラ見しながら店の前を往復するのが精いっぱいで、とてもじゃないけど中に入る勇気はなかった。

アムステルダムを歩いていると、噂通り(善にも悪にも)寛容な土地柄なのだという事がひしひしと伝わってくる。

風車とチューリップと民族衣装、酪農と
ドラッグと合法の風俗店が混在している国ってなかなか無いよね。


「これが見たかった」風車とチューリップ


アムステルダム中央駅からバスに乗り、風車村のあるザーンセ・スカンスへ。

バスに40分程度乗ると、大きな川といくつもの巨大な風車を目にすることが出来る。
ザーンセ・スカンスはアムステルダムから最も近い風車村で、そこにある風車は過去に実際に人々の生活に使われていたらしい。(小麦を挽いたり。)

施設内は原則無料で観光ができ、チーズの工房や木靴を売るお店、時計のお店など、こぢんまりとした専門店がいくつもあって広い敷地でも退屈しなかった。


大量のチーズ

友達のお土産に木靴のミニチュアキーホルダーとディップ用チーズクリーム
家族にトリュフマヨ、彼にはチューリップ柄のショットグラスを買った。

風車の周りはひたすら草原が広がる田園風景で、
牛やカルガモ・小さい鳥たちとすれ違う。

日本の観光地にあるような風車とは根本的にスケールと迫力が違い、圧倒される景観に見とれた。


木靴に刺さったチューリップたち

アムステルダム駅に戻って再びトラムに乗り、シンゲルの花市場へ。
川沿いに多くのお店が軒を連ね、チューリップを中心としたお花たちの球根やグッズが販売されている。
Google Mapには「水の上に浮かぶ花市場」と表現されていたのでボートの上で販売しているのかとかなり期待していたが、実際は川沿いの路面店だったのでプチがっかり。

それにしても、COFFEE SHOPと飾り窓を見た後の
チューリップの安心感たるや…!


ひとり旅の寂しさに気づいた


オランダ滞在中は、アムステルダムから電車で15分くらいの田舎風景のホテルを取っていたが、風景の寂れ具合とホームシック(3日目にして)が相まって人生一寂しい思いをした。

当時マウスピース矯正をしていたのでそれを寝る前に殺菌洗浄するのと、
荷物を減らしたいがために服を3パターンしか持たず、毎日水道で手洗いしていたので、そのみじめさで余計に鬱になる。

ちなみに気分が落ち込んだ時はフワちゃん関連の動画を見る一択なので
この日もフワちゃんとアンミカさんのオールナイトニッポンをかけながら
お気に入りのワンピースを洗っていた気がする。

綺麗な景色を見ても「綺麗だね」という相手もおらず(当たり前)、
「わぁ…!」とかリアクションを取ってはしゃぐのも恥ずかしいので
心の中では興奮しているものの、「ふーん」の表情で数枚写真を撮ることしかできないのだ…!寂しい!!!!!!

あんなに楽しみにしていたヨーロッパ一人旅だけど、この日あたりから寝る前とかのふとした瞬間に、「どうにかして予定より早い便で帰れないか」考えるようになる。

でもね、今だから言えるけどあの経験は本当にしてよかったなと思えるの!
差別も    英語が伝わる嬉しさも    一人の心細さも    自分が行動しないと現状脱却できない切羽詰まった感じも    達成感も    疲労感も    
一人旅でしか得られない経験だったなぁと思う。。。。
でも次海外旅行するなら絶対に友達を連れて行こう!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?