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女子大生、ひとりでヨーロッパを旅してきました。(決意編)

2022年4月21日。

私の(当時)21年間の人生史上最大の決断をした日だ。

英語やヨーロッパ文化に興味があり、第一志望の大学の国際関係学科に進学。
留学や海外でのインターンを考え始める1年次の2月にコロナ禍である。

海外どころか、授業もオンライン・サークルは無期限活動停止・バイトのシフトも最少人数。
どこにも行けないフラストレーションを抱えたまま、オンライン中心の生活をその後2年間続けた。

大学4年となった4月。久しぶりに対面授業に参加し、中庭を見ながらランチを取っていた時に思いついてしまった。


「ヨーロッパ、今行くしかなくない?」

飛行機代はすんごいことになっていたが、幸か不幸か大学2/3年間使いどころもなく、バイトばっかりの日々で貯めた貯金があった。

決断の少し前から大ハマりしていた Netflixドラマ「エミリー、パリへ行く」も間接的に背中を押してくれたのかもしれない。

社会人になったらヨーロッパを数か国回るほどの休みはなかなか取れないだろうし、貯金だってためておくだけじゃもったいない。
今落ち着いているコロナだって、いつ再燃して渡航規制がかかるかわからない。

もちろん国外の一人旅なんてしたことが無いし、英語にも不安があるのにうまくやれるかなんてわからない。
でも、ずっとあこがれていたヨーロッパ一人旅。一度考え始めるとどんどん気分が高揚していくのを感じ、「もう行くしかない」と早速行動に移し始めた。

Google Mapとガイドブック、YouTubeを駆使して、訪問先を下記の4か国に決定した。
①フランス (「エミリー、パリへ行く」の聖地巡り)
②オランダ (アムステルダム)
③ドイツ  (ベルリン、ローテンブルク)
④イタリア (ローマ、ヴェネツィア)

成田空港からフランスのシャルル・ド・ゴール空港。
フランスからドイツは鉄道。
ドイツからイタリアは飛行機。
イタリアから成田空港。

大きな移動の流れと、コロナ関係の必要な書類、ホテル予約、手荷物準備、各国の文化や観光地のリサーチ…準備しなければならないことが多すぎて、
出発日はあっという間に迫ってきた。


2022年8月25日。

小さめのスーツケースに数日分の着替えを詰め込んで、いざ成田空港へ。
17時成田発の便で を経由し、いざ、ヨーロッパ…!


この後、私は夜中のローマでホームレスに追いかけられ、フランスの小道でおじさまにしつこく家に誘われ、ヴェネツィアで消えたホテルの入り口を探しさまよい歩くことになるのです…。


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