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旅行の際にぜひ!現地民だった私のニューヨーク歩きのおすすめと裏技

私は一昨年から昨年まで、一年とちょっとの間、ニューヨークに住んでいた。小さい頃から憧れていた街に住めるのはとても嬉しいことで、私は休みのたびに大都会をふらふらと歩き回り、ネットの情報を足で確かめ目で見て聞いて、できる限りニューヨークを満喫した。

一年というのは街を知るにはかなり短い時間だ。観光客と現地民の間で言ったら、一年しか住んでいない人は限りなく観光客に近い。そんな中私が見つけた、観光客目線ではあるけれど観光より長くいたからこそ分かる、ニューヨーク歩きのおすすめや裏技をご紹介したい。

ちなみに私がニューヨークと呼んでいるのはマンハッタンのことで、おそらく多くの人がニューヨーク観光という時に思い浮かべる、あの細長い島にぎゅうぎゅうに高層ビルが並んでいる部分のことである。川をまたいだ反対側にあるブルックリンとかクイーンズとかも楽しいんだけど、一旦ここでは、観光の際にメインになるマンハッタンの話に絞ろうと思う。

ニューヨークは歩ける街

お散歩中の景色

ニューヨークは大都会と言われるが、実際のところマンハッタンの面積はそこまで広くなく、東京よりも圧倒的に小さく感じる。幅4km、長さ20kmで、面積は山手線の内側分くらいらしい。つまり、ガッツがあればどこでも歩いていけるくらいの面積だ。

実際に上から下まで歩くのは時間がかかるし、そこまでのガッツはなかなかないと思うんだけれど、でも、お店や見どころが歩いていると次から次へと出てくるので、ウィンドウショッピングをしているうちに思わぬような長距離歩けてしまうのがニューヨークのすごく楽しいところだと思う。

セントラルパークの南端、馬車とかがいるあたりから、5番街をぶらぶらしてお買い物とかして南下し、ちょっと道をそれて2ブロックくらい行ったらもうタイムズスクエアだ。タイムズスクエアの周りのお店を冷やかしながらもう少し南まで歩けば、美味しい韓国料理や日本料理のレストランが立ち並ぶエリアがあり、マディソンスクエアパークにたどり着く。

都会の真ん中の緑

そこから20分くらい歩くか、電車に7分くらい乗れば、観光スポットとして有名なハイラインまであっという間だ。ハドソン川を見ながら優雅なお散歩をした後は、広大な高級ショッピングモールのハドソンヤーズで一息つける。

カフェもそこかしこにあるし、ちょっと歩けば有名で綺麗な公園にたどり着くし、お店を見ながらふらふらとウィンドウショッピングしていたら気がつけば5時間くらい経っている。本当にお散歩に最適な街だと思うので、観光の際には歩きやすい靴を持っていって、歩くこと前提でプランを組んでいいのかなと思う。

グランドセントラル駅は一見に値する美しさ

美しい!

駅でしょ?と思う人も多いだろうし、私もそう思っていたのだけど、初めてグランドセントラル駅に行った時はけっこう感動した。

天井が高く、星座が散りばめられてペールブルーに輝き、その下で無数のニューヨーカーが行き交う様は「うわあ、こんな場所があるのか」という感じがする。東京駅を初めて見る外国の人もそんな風に感動するのかもしれない。

私も5番街まで買い物に行った際は、少し歩いてでもわざわざグランドセントラルまで行って、写真を撮って、そこから電車に乗って家に帰っていた。

セントラルパークは意外とやることがない

広大な芝生と大都会

有名な公園なんだけど、公園はただの公園なので、行っても木々の中をただお散歩するくらいしかやることがないかも…というのが非常に正直な私の感想だった。

湖も綺麗だし、お花が咲いている季節だと桜も美しいし、ニューヨーカーが生活感丸出しで歩いている様子を眺めるのも楽しいんだけど、観光で行くのなら個人的にはチラッと様子を見るだけでもいいかもしれない、と思う。

あと美しい湖とかはけっこう北の方にあるので、それを見るためだけに電車に乗って行っても周りに他に何もないと、手持ち無沙汰になりがちかも。

好きな人がいたら申し訳ない!私はどちらかというとショッピングとか食べ歩きが好きなので、そういう人向けの意見になってしまうかもしれない。

本が好きなら、地元民の愛するStrand Bookstoreへ

広大な本屋

ニューヨーク、いや全米で一番有名な書店かもしれない。1920年代の開店からずっと皆に愛される本屋さん。古本も新書も希少書も、オールジャンル全部ある。

新刊のフレッシュさも古本の落ち着きも兼ね備えていて、元気が出るのになんか落ち着く、エネルギーのある場所だと思う。

一階の一角は文房具・お土産コーナーになっていて、本にちなんだ雑貨も可愛いしトートバッグも定番の人気なお土産なので、買い物しに行くのも楽しい。

ちなみにここで働きたい人は、面接で出される、マニアックな本の知識を試されるテストに合格しないといけないらしい。

ファッション、雑貨、カフェ ー Sohoは買い物天国

お店で賑わう街並み

Sohoは、日本の原宿と渋谷と表参道を一気に一緒にしたような、若者あふれるショッピングエリア。高級ブランドから若者に人気のアパレルブランドからおしゃれなカフェからインディー系の雑貨屋から全部ある。街並みが楽しく、お店がひしめいているので、歩き回っているだけで数時間は優に経ってしまう。

私はちょっと頑張れば歩いていける距離に住んでいたので、本当によくSohoに一人で行った。毎週行っていたかもしれない。そこで見つけたTipsが二つ。

一つ、きれいなトイレはBloomingdale’sというデパートの4階にある。こういうショッピング街で困りがちなのがトイレだと思うんだけど、おしゃれブティックが立ち並ぶSohoだとなおさらで、このBloomingdale’sはちょっと高級めのデパートということもあって、買い物も楽しいしトイレも綺麗だし何よりあんまり混んでいないので、目星をつけておくと便利。

二つ、王道のショッピングはブロードウェイという大通りとその周辺でかなり楽しめるんだけど、そこを楽しんだら、少し西の方に4ブロックくらい行くと、マルベリーストリートやモットストリートという、もっと小ぢんまりした雑貨屋さんとかおしゃれなファッションブランドとかが立ち並ぶ落ち着いた雰囲気の通りがあって、そこも違う趣があっていい。

ウィメンズの服ならEverlaneとL’Appartment Sezane、香水が好きならScent Bar、アクセサリーはMejuriとTai Jewelry、カフェはCafe Gitane、スイーツはMilk Barが個人的なお気に入りで、おすすめ。

本当に美味しいベーグル屋の見つけ方

サーモンとクリームチーズの定番ベーグル

ユダヤ系移民によりニューヨークにもたらされ、そこから全米に広まったベーグル。ベーグルの聖地であるこの地のニューヨーカーは、ベーグルにとてもうるさい。

日本の観光ブックによく乗っているのは、Ess-a-Bagelだと思う。そこも美味しい。度肝を抜かれるボリュームで、値段も高いけどそれに見合う迫力があるし、全部の具材がきちんと美味しい。

でも、そこだけでなくても、ニューヨークにはベーグル屋さんが山ほどある。あっちにもベーグル屋、こっちにもベーグル屋、どこもそれなりに美味しそうだけど、どうせなら一番美味しいところでニューヨークの味を楽しみたい…

そう思っていた時にひょんなことから見つけたのが、このウェブサイト。

サイト作成者の仲良し二人組が、個人的な趣味からニューヨークのベーグル屋さん202店舗を食べ比べ、細かい評価基準を作り、全ての店舗に詳細なレビューと味の評価をしてランキング付けした上に、地図に全部その情報を載せてベーグル食べ歩きができるようにした、もう個人の趣味と愛の爆発のようなウェブサイトだ。たまにこういうのがあるからネットって面白い。

ということで、どのエリアにも美味しいベーグルがたくさんあるので、ぜひ観光の際は食べてみてほしい。

まとめ

いかがでしたでしょうか!小さい頃からニューヨークに憧れ続けてやっと住んだ私が、足で見て目で見た情報をつめ込んでみた。もっともっと書きたいことが出てきたので、情報が古くならないうちにニューヨーク系の記事をもう少し書くかもしれない。

正直、これを書いていたらなんだかニューヨークが恋しくて泣きそうになった。物価も高いし道も汚いし治安も悪いし完璧とは程遠いけれど、一方で文化が豊かで人が多様で自由が空気に満ちていて自然も無機質も見事に調和しており、住んでいて人に愛される理由が分かるような、いい街だった。

この記事が、あなたがニューヨークを訪れる際に少しでも参考になったらとても嬉しいです。


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