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#37 しんみりしちゃうな

“くもん、いくもん!”

なんて頭から離れないフレーズ!

小学2年生になった息子も、ついに公文いくもんしてみようかと思っています。

公文は、私も小学生の時に極めて短期間通っていましたが、先生との相性が悪く辞めました。

スイミングも極めて短期間通っていましたが、水との相性が悪く辞めました。

結局、長く続いたのは書道のみ。しかし、これはその後の私を支えてくれる素晴らしい習い事だったと言えます。

息子にも、何か長く続けられる習い事に出会ってもらいたいなぁ、なんて思っているこの頃です。


その後私は、社会人になってから、保育士試験のためにピアノ教室に通いました。

大人になってからの習い事って、目的が明確で何だかすごく充実していた気もします。



今日は、そんな私とピアノ教室のお話。


保育士試験を受けようと思った経緯等は、過去記事→#29で書いています。

この保育士試験の実技科目で必要だったのがピアノ。

しかし私は、まっったくの初心者。(笑)

実技試験は、【絵画・読み聞かせ・ピアノ(しかも弾きながら歌う)】の3つから2つ選ぶというのに、なぜ経験も無いピアノにしようと血迷ったのか。。。

今思い返してみても不思議ですが、とことん自分に負荷をかけて頑張ろうと、敢えて苦しい方を選んだ気がします。←何故

そして探し始めたピアノ教室。

発表会やコンテストには参加する必要は無く、ただただ試験の課題曲を練習させてくれるような教室。

通える範囲の距離で2つ見つかりましたが、1つ目には断られ、2つ目の教室に相談しました。

「あ、いいですよ。」

と、あっさり快諾。

説明が伝わっているのかと思い、もう1度説明しましたが、やっぱりあっさり快諾。(笑)

そして、レッスン時間も全て合わせてくれるとのこと。

早番と遅番があるシフト勤務のOL時代だったので、何もかもがあまりに都合が良く、速攻即決でした。


なぜ、こんなにも都合を合わせてくれるのか...

その謎は、レッスン初日に解けました。(笑)


看板も控えめな自宅兼ピアノ教室。

インターホンを押すと、ほそーーーくドアが開き、中から先生がこちらを覗いたので、すかさず名乗って挨拶をしました。

電話の主の生徒だと分かると、すぐにドアを開けて迎え入れてくれたのですが、、、、

暗ーーーーい室内。

レッスン用の小部屋の他は、廊下も何もかも雑然としており、何だか片付いていない様子。

ピアノがあるレッスン部屋も、部屋の四隅とピアノの下には大量の綿ぼこりが、、、、

帰りたい!!!!(涙)


失礼ながら、失敗した!と思いました。(笑)

ひとまず、ピアノを習得したい目的や、試験の課題曲、レッスン時間等、私の状況をお伝えすると、丁寧に聞いてくれる先生。

開いた先生のスケジュール帳。

あれ?

どうやら、生徒は私1人。。。

なぜかここで私は腹を括って、とことんお世話になろうと決意した記憶があります。(笑)

私しかいないなら、気兼ねなくレッスンの予約を入れて、思う存分練習しようじゃないか、と。


そこから、私とピアノの日々は2年近く続きました。

思い返せば、清潔感には引っ掛かりましたが、私の実力とペースを配慮して、本当に丁寧な指導をしてもらえたと思います。

全くピアノの経験が無い状態でスタートしたので、どう頑張っても動かない指、曲の流れの中で指が届かなくなる鍵盤、右手と左手の指がバラバラに動いてくれない...

何度も諦めたくなりましたが、その度に先生は、楽譜を書き換えてくれて、弾きやすいようにアレンジを重ねてくれました。

1時間のレッスンの半分で休憩タイムがあります。

清潔感には引っ掛かりますが、紅茶を出してくれました。清潔感には引っ掛かりますが(笑)

好きな俳優とか(先生が好きな海外の方は何度聞いても覚えられず)、ドラマの話とか、最近は寒いとか暑いとか、他愛も無い話をして、でも、嫌いではない時間だったと思えます。


先に結果を言ってしまうと、ピアノはモノになりませんでした。

実技試験は大失敗をして、お情けが含まれているかのような合格ラインの最低点数で合格。

楽しめる段階には到底届かず、ピアノを続けて趣味にしていきたい!と思えるほどの気持ちにもなれず。

でも、それでも続けられたのは、ただ単に試験のためだけではなく、先生のお陰です。

民族衣装みたいな不思議なファッションで自転車を爆漕ぎ移動していた先生。

トイレをお借りしたら床中にトイレットペーパーの芯が積み上げられていた先生。

イケメンの話が大好きな先生。

どんな時でも絶対褒めてくれる先生。

にも関わらず、実技試験はピアノより歌で勝負しようと言ってきた先生。(笑)

ゆるくて不思議な先生との時間が、ピアノの苦痛を和らげてくれていました。



間違いなく、恩師と言える人です。

振り返ると、そう呼べる方は何人かいて、大事なタイミングに人生に現れてくれたようにも思えてきます。

息子の小学1年生のタイミングにも、そんな恩師と呼べる先生に出会いましたが、悲しいかな、春は別れの季節。

息子は、初めての寂しさを経験したはず。

それでも、すごく大切なタイミングで息子に関わってくれた先生でした。

ありがとうございます。


寂しさと心細さと期待と元気をランドセルに詰めて、また新しい出会いが待っているはず!!

新学期が始まります。

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