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月刊アルバム・レビュー

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その月に聴いたものから何枚か選んで紹介します。洋楽インディがメインになると思いますが、ジャンル問わず扱っていきたいです。
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月刊アルバムレビュー 2022年10月号①

月刊アルバムレビュー 2022年10月号①

まだ、2022。

①Dry Cleaning / Stumpwork

ロンドンのスポークン・ワード・ポストパンクバンドの2枚目だが、今回は少し歌っている?1stに比べると少し内向的な作風に。相変わらずどこに連れていかれるかわからないギタープレイとサウンドが心地よい。ジャケは最悪すぎるけれど。

②Drugdealer / Hiding In Plain Sight

新旧問わずアメリカンロック

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月刊アルバムレビュー 9月号

月刊アルバムレビュー 9月号

ポケモン新作とその実況配信を見て生きています。

①Sofie Royer / Harlequin

1枚のアルバムで私の全幅の信頼を持って行かれたオーストリアの美女SSWによる待望の2nd。前作に引き続きメランコリックな響きが魅力的なアルバム。メロディラインは70’sの香りが、サウンド面は80’sを踏まえた現代シンセポップというおいしいもの組み合わせ。

②Whitney / SPARK

1s

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月刊アルバムレビュー 2022年8月号

月刊アルバムレビュー 2022年8月号

7月リリースで漏れてたのも含まれます。

①Marci / Marci

カナダのインディポップバンド、TOPSのレトロポップなサウンドを牽引するキーボーディストMARTA CIKOJEVICのソロプロジェクトのデビュー作。"Immaterial Girl"というタイトルがあるようにマドンナをはじめとした80年代ポップからの多大な影響を感じさせるアルバム。シンプルで軽快なシンセと跳ねるリズムが気持

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月刊アルバムレビュー 2022年7月号

月刊アルバムレビュー 2022年7月号

①Beabadoobee / Beatopia

90'sオルタナサウンドへの憧憬を全面に打ち出した前作から2年。2ndフルアルバムとなった今作はその志向からさらに広がりを見せ、カーディガンズのようなスウェディッシュポップ風味の”The Perfect Pair”や浮遊感のあるドリームポップ”See you soon”など多様な音像を見せてくれている。しかしながら改めて彼女の作曲センスの高さには驚

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月刊アルバムレビュー 2022年6月号

月刊アルバムレビュー 2022年6月号

vtuberにハマったり流行り病に罹ったりしてモチベーション下がってました。

①Σtella &Redinho / Up and Away

ギリシャのインディスター、SUB POPからの新作。前半はクルアンビンやLos Bitchosのようなエキゾ・サイケだが中盤以降はシンプルなミディアム・インディ・ロック。個人的には後半からの方が好き。

②Automatic / Excess

シンセ、ベ

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月刊アルバムレビュー 2022年5月号

月刊アルバムレビュー 2022年5月号

①Rolling Blackouts Coastal Fever / Endless Rooms

ギターロックでありながらどこかSF的疾走感のある先行曲”The Way It Shatters”を聴いて、またこのバンドは進化してると思った。洗練された爽快感の中にも哀愁を感じられるフレーズや声。

②TOPS / Empty Seats

レトロポップなサウンドが魅力のTOPSの激甘なEP。マドン

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月刊アルバムレビュー 2022年4月号

月刊アルバムレビュー 2022年4月号

①Wet Leg / Wet Leg

昨年から世界的に注目されてきたUKワイト島出身のロックバンドWet Leg待望のデビューアルバム。その期待値の高さを裏切ることのない傑作。普遍的なロックンロールだけど初めて聴くような感覚になるのは彼女たちの歌い方やサウンドがいい意味で斜に構えた感じがするからだろうか。(ジャケットはちょっと微妙。)来年の来日公演が待ち遠しい。

②Melody's Echo

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月刊アルバムレビュー 2022年3月号

月刊アルバムレビュー 2022年3月号

①Luna Li / Duality

1曲目”Cherry Pit”がまず最高すぎる。プログレでも始まったのかと思う激しいイントロ、からのローファイ・ポップ、全体を通してノスタルジックなメロディとアレンジ構成され後半に行くにつれてどんどんドリーミーに、トレモロのギターが入る頃にはシューゲイザーの様相を呈してくる流れに毎回感嘆してしまう。全体としてはインディポップ、R&B 、フォークなどジャンルに

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月刊アルバムレビュー 2022年2月

月刊アルバムレビュー 2022年2月

①Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe In You

Big Thiefの新作は年間ベストには余裕で入りそう。Neil Youngのような緊張感のあるフォークやJoni Mitchellの優しくも独創性のあるフォークとオルタナ、ベッドルームなどの要素をコロコロと入れ替えながら展開し、2枚組という大作ながらも親しみやすいアルバムになっている。

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月刊アルバムレビュー 2022年1月

月刊アルバムレビュー 2022年1月

①Reptaliens / Multiverse

シンセポップ・デュオの3rd。ドリーミーなリバーブのかかった軽快なインディポップナンバー、”I Feel Fine”から始まり、少しビターなAメロからとろけるような甘めのサビがクセになる”Like A Dog”などシンセポップでありながらもサイケなアルバム。

②Jana Horn / Optimism

USシンガーソングライターのデビュー作。

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月刊アルバムレビュー 2021年11月号

月刊アルバムレビュー 2021年11月号

①Snail Mail / Valentine

いつ2枚目が出るのかと待ちに待って、満を辞してのリリースとなった本作。彼女の1stが出てからというもの「スネイル・メイルに続く」や「スネイル・メイル好き必聴」などの謳い文句でリリースされる作品のなんと多いことか。それだけの影響力を持っていながらほぼ沈黙していたこの三年。そして発表された新作は大幅にスケールアップした大作揃い。大人になった、とはいえ未

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月刊アルバム・レビュー10月号

月刊アルバム・レビュー10月号

①The Convenience / Accelerator

シンセポップバンド、Video Ageのメンバーによる新プロジェクト。と言ってもVideo Ageとやってることは変わらず、ディスコポップにロマンチックなメロディを乗せているのが心地いい。

②Jordana & TVGirl / Summer's Over

私の推しシンガーソングライターJordanaとTV GirlのコラボEP。

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月刊アルバムレビュー 2021年9月号

月刊アルバムレビュー 2021年9月号

①Colleen Green / Cool

少し昔のタモリみたいな真っ黒いグラサンがトレードマークらしいLAのシンガーソングライターの3rd。ギターの雰囲気や無表情なドラムパターンなどにストロークスっぽさを感じていたら本当にストロークス初期作品のプロデューサーが手がけていました。アルバムタイトル通りにクールですが柔らかさやポップさもあります。

②Smoke Bellow / Open Our

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月刊アルバムレビュー 2021年7、8月号

月刊アルバムレビュー 2021年7、8月号

だらだら過ごしてたら2ヶ月分溜まってました。しかも内容が濃い。いろいろと驚かされるタイトルが多かったです。個人年間ベストはここから結構来そう。

①Clairo / Sling

先行リリースを聴かずに本リリース当日聴いたのでかなり驚きました。全曲良すぎてずっと口の中で「マジかよ」って呟いてました。デビュー作である前作から大幅に飛躍した70’sポップ/ロックなアレンジ。バカラック、ポール、トッド・

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