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Smells Like Teen Spiritsだった。

僕が初めてnirvanaを聴いたのは高一(1997年)の春で、山岳部の合宿の夜、先輩のテントに呼び出され「こんな曲聴いたことあるか」と言われて聴かされたのが『スメルズライクティーンスピリッツ』だった。中学を卒業したばかりの僕は先輩の機嫌を損いたくない一心で「いいっすね〜」と言うだけで、いいも悪いもわからなかったことだけは覚えている。

それからすぐにNHKで『伝説のロック大全集』なる南こうせつと奥居香が司会をしている番組のグランジ特集でnirvanaの映像を扱っているのを発見。赤髪のカート達がアンプを倒しドラムを投げ飛ばし、最終的にはギターを叩き割って出ていくというすごい映像に度肝を抜かれた。世の中にはこんなすごい音楽があるのか、かっこいい、痺れる〜となって先輩の持っているCDをカセットに録音して何度も聴いたのであった。

今は蛇口をひねるように音楽をサブスクリプションで聴くことができる。当時はネット環境もほとんどなく、YouTubeも存在しない時代で未知との音楽と出会うことは本当に難しい時代だった。CDのライナーノーツや雑誌を手がかりにピクシーズやソニックユース、レッチリ、ダイナソーjrなどの音楽を聴きあさった。一期一会で出会った音楽は僕の人生の支えになっている。それもこれも、テントの中で聴いたスメルズライクからはじまっている。そんなことを考えながら改めて聴き直すと10代のことをいろいろ思い出すのであった。

アイデアの試作や自助具の制作、動画制作に使わせていただきます。世の中が全ての人に過ごしやすくなればと思います。