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依存症とこころの病気【依存の心理学】

今回は、依存症とその他のこころの病気がどのように関連しているか、その併存(コモービディティ)について掘り下げていきます。

依存症を抱える人々が、他にもこころの問題を持っていることが少なくありません。

これらを理解することは、依存症のより良い治療に繋がります。

併存症とは?

併存症は、二つ以上の病気が同時に存在する状態を指します。

依存症の場合、不安症やうつ病、AD/HD(注意欠如・多動症)など、他の精神障害が共に発生していることがあります。

例えば、うつ病を持つ人がそのしんどさから逃れるためにアルコールや薬物に手を出し、それが依存症に発展するケースがあります。

なぜ併存症が起こるの?

併存症が発生する理由には、いくつかの可能性があります。

一つは、依存症と他の精神疾患が共通の原因を持つ場合です。

例えば、遺伝的な要素やストレス耐性が、複数の病気の発症に共通して関わっている可能性があります。

もう一つの理由は、一方の病気が他方の病気を引き起こす場合です。

たとえば、アルコール依存症を持つ人は、アルコールの過剰摂取による身体的、社会的な問題からうつ病に陥りやすいと言われています。

併存症の治療

併存症のある依存症患者の治療には、いくつかのアプローチを組み合わせることが必要です。

心理社会的な支援に加えて、必要に応じて薬物療法を行うことがあります。

また、治療計画には、依存症だけでなく、共存する精神障害も同時に対処する必要があります。

依存症と他の精神疾患が共存することは珍しくありません。

このような併存症の存在を理解し、それに対処することが、効果的な治療への鍵です。

自分や周りの人が依存症に悩んでいる場合、ますまは専門家に相談してみましょう。

次回は、依存症の社会的側面について、さらに掘り下げていきます。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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