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床までの心理的な距離だったりする。 (ゆるエッセイ)

先日、夏に使ってそのままにしていたサーキュレーター2台をようやくしまうことができた。
サーキュレーターに睨まれながら過ごす日々にも慣れてしまっていたが、何せ空気が乾燥してきたので、加湿器を出したかった。それにはサーキュレーターをしまうしかないという“置き場所”問題が発生したことにより、ようやく問題解決に至った。
問題、というか悩み事。
サーキュレーターを出しっぱなしにしていることは、私の中の小さな悩みだった。

私は以前から床に落ちたクリップや輪ゴムを拾うことができない。というか、できれば拾いたくない。
特にクリップに関しては数日経つと存在が見えなくなる。人に言われても拾う気になれない。たまに掃除機で吸ってみたりする。
ちなみに言うと、私の部屋は汚部屋ではない。割とスッキリしているし、掃除もしている。だけど、クリップと輪ゴムが落ちていても気にならない。むしろ必要な時にそこにあるので助かる。
そもそもクリップや輪ゴムは場所を取らない。だからこれまでは大した問題ではなかった。
それに比べ、サーキュレーターはドでかい。明らかに場所を取っているにも関わらず、しまうという行動が取れなかった。
他にも、先送り先送りで手をつけていないことがたくさんある。
さすがにまずいと思ったのは昨日のこと。
12月に入ったのにクリスマスツリーを出していなかった。
私にとってクリスマスは最大のファンタジー。現実は実にこざっぱりとしているし、子供の頃も欲しいものをサンタクロースから貰えた記憶もない。だけど心の中にはいつも素敵なクリスマスの風景があって、いい歳になった今でも大好きなイベント。それなのに。
全く体が動かない。
それならば自由な時間に何をしているのかといえば、書いている。
頭の中で浮かんだことを追いかけている。

同時に物事をこなすことが得意だった私は、小説を書き始めてから、だんだんと用事を同時に進めることが出来なくなった。

服装も髪型もメイクも人間関係も、最近はどんどんシンプルになっている。
もともと好きなのはパリの女性のような、ナチュラルな肌とヘアに、差し色の赤いリップ。黒を基調としたシンプルな装いというのが理想。(私の勝手なイメージ)
シンプルであってお洒落に見えたら最高だけど、ただのズボラ人間に見えていたらどうしようか。
少し前に『女子力』についてよく分からない持論を興奮気味に語っていたが、一体どの口が語ったのだろう。

一番引っかかっているのは、文通相手のおじさんに手紙を書けていないこと。少し前におじさんからは「青豆さんからいただいたビール券でボジョレーヌーヴォーを買って仲間と楽しく飲んだ」と便りがあった。楽しそうなおじさんだった。
まだすぐにはおじさんに返事を書く気にもならない。その代わりに、どこかのおじさんを題材にした小説をここに貼りたい。

最後に。最近はクリップを使う機会が減って大変助かっている。



#エッセイ






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