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朦朧と楽天的に_博論日記(2023/06/11)

2024年2月1日予定の口頭試問まで、あと234日。

しとしと雨。10時31分。6時半から9時までのスーパーでの品出しバイトを終え、研究室にやってきた。軽食を食べてからバイトに向かったのだが、もはやお腹が空いてしまい、研究室に着くなりお弁当を半分食べてしまった。それはそれでよいとして、勢いづいて過食・浪費にシフトしないようにだけ気をつけねばならない。

さて、今週はなんと寝込まずに過ごせた。7日間フル稼働した。すばらしい。快挙である。
まず、安定的に生活リズムを刻めたのがよかったのだろう。手帳の記録を見ると、朝バイトのある日は4時〜4時半に起床(バイトのない日でも遅くとも7時半には起床)し、夜は遅くとも23時に眠ることができていた。それに加えて、朝のルーティンをひとつひとつ落ち着いてクリアすることができたのは、かなり精神の安定に役立ったと思う。寝込んでいる時はルーティンを完全に放棄してしまうので、「起きて、顔を洗い、歯を磨き、コーヒーを淹れて朝食(お味噌汁)とお弁当を作る」という一連の流れをまっとうできると、泣きそうなくらい嬉しい。「世の中の多くの人がそれほど意識しなくても当たり前にクリアしていること」だったとしても関係ない。私にとってはめちゃめちゃ嬉しいことである。そして、そうやって朝をうまく過ごせたからか、日中に過食・浪費をすることがなかった。

息抜きの散歩にも出かけることができた。今日が雨の予報だったので、昨日、1時間半ほど歩いた。そこここに紫陽花が咲いて、くもりながらに華やかだった。

下御霊神社境内の紫陽花
下御霊神社社殿
下御霊神社の御霊水(井戸水)
御霊水をボトルに詰める(1日1回20リットルまで)
花屋さんの紫陽花

一昨日、哲学者の鷲田清一氏が朝日新聞朝刊で連載している「折々のことば」に、印象深い言葉が紹介されていた。

「処世の秘訣は朦朧たるに在り、汝義理明白に過ぐ、宜しく春藹(しゅんあい)の二字を以て雅号と為せ」中江兆民

2023年6月9日 鷲田清一「折々のことば」2757

まさしく、私の鬱状態は「厭世と悲哀の過剰」状態である。そこに陥ると、自己否定が加速し、活動を停止してしまう。「処世の秘訣は朦朧たるに在り」とは、楽天的であれと諭す言葉だそうだ。やはり生き延びるには(変化していくためには)、「厭世と悲哀」に拘泥しすぎない明るい心持ちが重要なのだろう。

そう、今週作業を進めるにあたって、先週の学びを生かして合間にちょこちょこ少女漫画(とそのアニメ)からキュンキュン成分を摂取することにした。功を奏し、「抱えている作業に対する恐怖感に襲われてフリーズする」といったこともなく、地道に作業を進めることができた。

「厭世と悲哀」に拘泥しすぎない明るい心持ちを、今、私は少女漫画からチャージしている。いろんな難しいことは朦朧としたままに、それを春霞のように身にまとわせつつも、明るい心持ちで来週も生活(処世)していこうと思う。

<To Do>
・システマティック・レビュー:二次チェック作業
・投稿論文:1本目(背景修正、図修正、コメント反映)
・博論本文:執筆(現状:45,082字)


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