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(詩)ごめんね、ポンコツくん

さっさとやれよ
ほんと、とろいやつだな、おまえ
もっとしっかりしろよ
ほんと、だせえやつ
何でそんなに失敗ばっかしてんの
ほんと、どんくせえ

なんてね、いつも
無理ばっかり言って
ごめんね、ポンコツくん

きみが不器用で、臆病で
人見知りなの、分かってるのに
分かってんだけど

つい苛々して
いつもきみのこと
怒ったり、責めたり
バカにしたり、無視したり

そしていつも
きみを泣かせてばかりいたね
いつもきみを
ひとりぼっちにしてさ

きみには
わたししかいないのに
わたしにも
きみしかいないのに
だってきみは
わたしの夢

仕方ないよね、仕方ないさ
出来ないものは
出来ないんだから
無理したって
良いことないし
そもそも現代人は
働き過ぎなんだよ

だからのんびりゆっくり
歩いてゆこう
わたしのポンコツくん
わたしの中のポンコツくん

ごめんね、いつも
きみを
困らせてばかりだった

許してね、こんな
わがままなわたしのことを
許して下さい

きみはわたしの夢
きみはわたしの
たったひとつの夢だから
きみの名は
わたしの夢、ポンコツくん

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