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(詩)北風と太陽

苦しみなら
どんな苦しみも
たえてゆける

幸せにはけれど
たえきれない
幸せは

いくつもの苦しみを
乗り越えた後に
やって来るのが幸せなら

この世で一番の苦しみは
幸せ

嵐の後の静けさが
わたしには
一番の喧騒であるように

どんなに苦しい時も
涙こらえていたはずなのに
幸せになった途端
いとも簡単に
涙はこぼれ落ちるから

この世で一番のかなしみとは
幸せのことだ


だから
幸せには慣れなくて
今日も
海を見に来ました

わたしのことは
気違いだと思って下さい

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