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つれづれ杏子 #020

「精神障害者、まだ見ぬ居場所へ」

実家に帰ってきてから2ヶ月が経った。居場所はここにもない、と思っている。それがこの2ヶ月間でわたしが出した結論。

ここにも、ということなので、宮崎の夫と継子たちのところに戻る気もないのである。ただ、夫が「冬は杏子の精神状態が不調」だと決めていて、それゆえ「重大な決断」は春以降、と言われたので、決定にならないのだ。この宙ぶらりんも、各種手続きの面でわたしに「動きにくさ」を与えている。だって苗字が変わることは障害だよ。障害年金の申請をするために社労士に依頼をして少しずつ動いているけれど、これで苗字が変わるとか本籍が変わるとか、扶養の内容が変わるとかするとまた手続きが要る。めんどくさい。こういう不利益が苗字を変えた側だけ襲うのは理に合わないので早く夫婦別姓も選べるようにしてほしいですね。

年金も受給できるかできないかは、やってみないとわからない、というのがわたしの障害の程度なんだそうだ。自活できないラインの収入しか得られそうにない現状で。これ以上無理をすると体調崩すのにね。”わかりやすくない障害者”は助けられにくいな、とわたしは感じる。いやだねまったく。

毒親のもとにいて精神が病みやすい構造になり実際に病んで、実家から出る気力を奪われていたって、「なんとかやれば働けるかもしれないけど稼げません」の位置にいる成人の精神障害者を救う仕組みが本当にない。

だけれども、わたしは生きやすいところで自分らしく生きたいから、使えるものはなんでも使って生きようと思う。

年金の申請が通れば、そこから動き始めればいい。
通らなかったら、つまり「年金の分くらいは働けると認められた」とハイパーポジティブ変換して、ハローワークの障害者雇用の扉を叩こうと思う。

元の場所にも戻らないし、ここからもいつか出ていく。

わたしは手に入れる。

倍にして返すくらいの文章を書くよ!!!!!