Day15今の自分におすすめしたい本
いしかわゆき著『書く習慣』より
(1ヶ月チャレンジ)

考えていることをあまり人に言う機会がないので、noteしています。それでも、あまり人が目にして胸が悪くなるようなこと、悲しいことはそのまま書きたくないなとおもっています。

そうはいっても、大きい法事が来月まで迫っていて、そのまま書くことになるでしょう。吐かずにいられなくて。

noteを歩いていて、短歌に会いました。ほかにもいろいろ企画に飛びつくのは、法事からの逃避なのです。でも、短歌は、もしかしたら私がこの先、なるべく気を病まずに生きるための昇華につながるかもしれない。そんな気がして、短歌を学び始めました。

さて。本題です。書く習慣1ヶ月チャレンジDay15『誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ』ということなので、『自分にオススメしたい本』について書いていきます。

俵 万智『オレがマリオ』文藝春秋2013
あれ？3822円？？たか。

ここのところ、縁あって万葉集の本を図書館で借りました。和歌を解説するために、歴史も紹介されていて、とても面白かったです。昔、いわさきちひろ博物館で『万葉のうた』大原富枝(童心社)1970を買って持っていたので、それも読みました。

読んでから、東日本大震災から数年経った頃に購入した『オレがマリオ』のことをおもいだしました。

当時、新聞広告で

この短歌が載せられていて、私はその日に本屋へ行き、この『オレがマリオ』を買ってきました。

教科書の和歌しか知らなかったので、『言うならば言え』は衝撃でした。

2011年の震災で、数日の間にたくさんの命が失われ、その数倍ものひとの人生が狂い、日本が変わってしまいました。それからわずか数年の、動揺が生々しいころのことです。

『愚かな母と言うならば言え』

歌集を買うのは始めてでした。口語の和歌で展開されていくスライド写真の展覧会のよう。出来事の輪郭が遠回しに伝わります。

震災の歌で印象に残るのは、移住してから詠まれたものです。

久しぶりにこの歌集を読みましたが、『言え』の歌と同じように胸に迫ります。

沖縄の自然の豊かさの和歌が多いです。母としての自分のこと、父不在の風当たりの冷たさが歌われて、胸が痛みます。(恋の歌もありますが、少し苦手な内容なので、置いておきます)

本には、すべての和歌が縦に一行で書かれています。文字の間にスペースも入れてありません。和歌は、1ページに3つ。見開きで6つ。

歌と歌の間に余白がゆったりあります。歌に余白、大切な気がします。歌集とは、みんなこういうものなのでしょうか。ものを知らない自分が少し残念です。図書館で与謝野晶子や石川啄木を借りてみたいです。

自分も和歌を書いてみたいとおもって、この歌集を読んだのは初めてのことです。その視点で心に刺さったのは俵万智さんのあとがきの一部でした。

当時、そんなに和歌に関心があったわけでもないのに、よくこの本を持っていたなとおもいました。縁かな、と感じます。

またnoteでこんなに和歌をしているひとがたくさんいらっしゃるとは。私が世間知らずなだけでした。和歌も俳句も川柳も、新聞に投書欄が用意されているし、公民館にいけばサークルメンバー募集の張り紙があって、多くのひとに親しまれています。私にとっては新しい、和歌の世界の広さにどきどきします。

最後に、気になったものを。

う。う。うーん。うーん。