出会い15~幸福な刻

毎日夢の中にいる。

影丸、ハッ今日はおまえか、
はいっ、口数の少ない我が子になんとか話しかけ里にいるのは、誰だ。母が存命ですが、心配です。

占い婆が去年亡くなり1人になってしまった。それを聞いたお館様は内心笑いが止まらなんだ。やっとチャンスが来た。

すぐに呼び寄せる。誘い文句はこっそり子供も見守れると、直ぐに使いをやる。手引きは従兄弟にさせた。隣村に母親を連れていく。

翌日彼は、神隠しか呪いかこんな村にいられぬと噂をたててから、隣村へ逃げ込んだ。たんまり金をやり、旅たたせ、母親は屋敷に雇い入れた。 

なにも知らぬ影丸は従兄弟の出奔に、気を揉んだ。

お館様はあまりの采配に、気を良くし隣村にあまりの不吉な事ゆえ社を建ててはどうかと、社の寄進を申し出た。

村長は、ありがたい申し出だが我が村で作りたい、と丁重に断られた。

数日のうちに小さなあばら家は壊され、小さな庵に何かしら奉られたと報告を受けた。

うれしい瞬間事実上の勝利宣言だった。


ここまで


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