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20190322

早起きをして用事を済ませて、久しぶりの散歩。


この頃は、ああ冬の次は春なんだなあと今年も改めて知る、かのような匂いのする気候。

今日はほのぼの温かい空気が多めに混ざっていた。


わたしは人家の軒先の花々を見るのが普段からとても好きなのだけれど、それは不意に朗らかな気持ちをくれるからで、今日は特にそうだった。


冬は柑橘類の柔らかい橙色が枯れ木の合間に気持ち良い鮮やかさをくれて、

春といったらやっぱり淡い桃色が目に入りやすい。


気候と、そのような色合いと、そして今日は予定もなく休みである、ということも相まって私は気分良くひとりふらふらゆらゆらそんな軒先を眺めながら歩いていたり、立ち止まったりしていた。 


季節はなにもすぐ変わることはなく、こうやって、私たちが忙しなく過ごす日々の合間にも、うすくうすくレイヤーを重ねたり抜いたりしながら移り変わっていっているのねえ。そうだよねえ。

そういうものに敏感でいたいな、と思った。

いや、そういうものを感じ取れるゆとりを手の平できちんと作れる自分で在れたらな、の方が今は近い。


誰にみられることも意識せず、しゃくしゃくと咲いたら枯れたりしてゆく植物たちは、たまに私の美学のような心のあり方に問いかける。

きみはどう生きるの?

なぁんて言ってみたりしたら、少し大袈裟かな。でもほんとうに、そういう瞬間はある。


夜はまだ冷えるので気は抜けない、3月の尻尾の付け根あたりの日記。







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