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表参道の謎のジジイになる<僕のささやかな夢①>

銀行に入って最初の勤務地が京都、そしてパリからのジュネーブ。観光地しか行かない(仕事をしてなさそうな)ヤツと言われた。33歳にして初めての東京(日本橋)勤務。退職して、高輪台、独立して東五反田、代々木上原、六本木、そしてavexで南青山3丁目、退職してオフィスを構えたのが神宮前5丁目、そして人形町のドワンゴ、引っ越して東銀座、すべて退職して南青山4丁目。ながながと書いたけど、表参道あたりがやはり大好きなんだってことです。

毎日大好きなAlexander McQueenはじめハイファッションブランドのショーウィンドウを見ながらオフィスに行くだけでも楽しいし、素敵な隠れ家のようなおしゃれ且つ美味しい店も数々あるし、セレクトショップやパティスリーとか興味の湧くお店がいっぱい。それに、何してるんだろう、この人?みたいな謎な素敵な大人が多いのもこの街の特徴ですね。そうなんですよ、僕はミーハーで結構女の子っぽい好みをしてるんです。

自分がミーハーなのはもう隠しても仕方がないので、カミングアウトして久しいですが、かろうじてアーリーマジョリティの初めの方らしい(キャズムを越えてきたら気になってしようがなくなる感じ)と気づいたのはavex時代にいろんなことを経験してからですね。ものすごく先見性があってエッジが立ってという人間ではない。そういう僕のようなタイプにとって表参道は受容可能な良い刺激がそこかしこにあるし、とても居心地がいいところなんだと思う。

前職を辞めてからもエンタテインメントにかかわる仕事の相談をされることが多い。表参道からだと今のエンタメを作っている30代を中心に才能ある若い人たちが集まっている渋谷や原宿にも街の様子を見ながらぶらぶら歩いて行けるし、夜になればなったでいま成功している人たちがいつの時代にも集まる六本木、西麻布はすぐ近く。なので、僕にとってのここがベスト。

「アースダイバー」のように深い話はできませんが、都市や街にはDNAがあって、それが人を集めその土地固有の文化を育てるところがあると思います。そして僕はそういう個性がはっきりある街が大好きです。

高校生の頃は、「絶対に京都で暮らす!」と思っていた。次は「パリ」以外は考えられなかった。そして「ジュネーブ」になり(実はそのあとモナコ⁉という可能性があったのですが…)、いまは「表参道」になった。大好きな表参道で大好きなエンタメに関わっていけるようこれからも僕なりにですが精進して参ります。

「表参道のじじいのところにでも行って相談してみようか?」といつまでも言われ続ける、そんなジジイに私はなりたい。






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