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自己肯定感と自己有能感

 「療育」やってます。
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 自己肯定感という言葉はよく聞きますよね。大人でも、自己肯定感を高めるには?なんてテーマで雑誌の特集が組まれていたりします。では、自己有能感って知ってますか?

 障害児クラスの担任をしていた時に、毎年の大きな目標の1つに「自己肯定感と自己有能感を育てる」というのがありました。自己肯定感とは、自分を認めるという意識で、自己有能感とは自分は社会の役に立っているという意識のことです。
障害児の場合、自己肯定感よりも自己有能感の方が育てるのが難しい気がします。大人が先回りしてやってあげることがどうしても多くなりがちなので、「自分が役に立ってる」という状況が作りにくいのです。
 なので、療育の現場では「お当番」や「お手伝い」を子ども達にお願いします。夏は朝顔を育てたりするので水やり当番が日替わりであったり、机を台ふきんでふく課題を取り入れてお手伝いの練習をしたりします。

 不器用な子も多いのでなかなかお家ではお手伝いをお願いできないかもしれませんが、何か出来ること、将来任せられそうなことを少しずつ教えてあげられると良いですね。
 以前、療育園の園長先生が親御さんの勉強会で例としてお話していたことですが、素敵なお手伝いなので紹介させていただきますね。
 小学生より、もう少し大きくなったら、、、が前提ですが、例えば朝家族にドリップでコーヒーを淹れること、を役割にしてはどうでしょう?いうお話でした。『コーヒーを淹れる』事は
・本人の「好き」があること
・家族の「好き」に合っていること
・本人のスキルに合わせていること
・毎日、いつものように出来ること
・そして「ありがとう」と言われること
という条件が揃っていたら最適ですよ、とのことでした。

 はじめは出来ることから、でも出来ることを増やしていって最終的に毎朝美味しいコーヒーを家族に淹れてくれるようになったら、それは単なるお手伝いではなく、立派なその子の仕事です。家族の中での役割です。自己有能感上がりまくりです(笑)。

 さてさて他にどんな素敵なお手伝いがあるでしょう?何が出来るかな?少し考えてみてください。私も考えてみなくちゃ。思いついたらまたお知らせしたいと思います。
 そんな話もまた今度。

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