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AIはPRの仕事を凌駕するのか? VOL.1

記者やジャーナリスト、PRや広報職の方々と話す機会がありますが、最近はAIの急激な進化による仕事を奪われる可能性について話し合うことが増えています。最近ホットなこの話題について、独自の目線で語ります。

まず結論から言うと、PRや広報の一部の仕事が置き換わることがあっても、完全にはなくならない仕事だと考えています。

人間は感情や思考、価値観など多彩な要素を持った複雑な生き物です。AIは蓄積された膨大なデータを瞬時に分析して、そこから何かをアウトプットするという点では、人間よりはるかに優れています。しかし、人間が持ち合わせているもので、AIには備えていないものが多くあります。例えば、感情や感覚、価値観や特定のコミュニティ(国や地域)での一般常識、風習などの他に先入観、バイアスなど。これらは、私たち人間の行動を決めるのに大きく左右しています。

人間にアピールするためには、関連する知識の他に、創造力や思考力、時流を捉える力や洞察力などが必要です。それらを結集して製品や企業のブランドストーリーを創り上げたり、ブランドをどのように拡めていくか考え、実行していくことがPRの仕事です。そのため、人間が持つ感情や感覚などは、基本的に不可欠なものだと考えています。

また、知識の扉を開くことや、心が共鳴することによって感じる喜びは、私たち人間ならではの能力であり、楽しいと感じる時間をより多くするための重要な要素だと考えています。PRや広報の仕事の中には、人間だからこそ担える仕事が存在すると思うのです。

では、次週の記事ではどのような部分がAIによって置き換えられるかを、個人的な考えを述べ、いくつかの検証実験をします。お楽しみに。


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