archiroid|アーキロイド

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株式会社アーキロイドです。 建築設計やそれに関係するプログラム開発の会社です。 ( https://archiroid.com/ ) 設計事務所として「福井典子の家」という住宅を始めました。 ( https://fukuinoriko.archiroid.com/ )

マガジン

  • 福井のお散歩日記🐕...

    お散歩や旅、寄り道の記録○ 素敵な場所などをお勧めできれば...と。 おでかけ先の一案にして頂ければ嬉しいです!

  • 家づくりレポート

    アーキロイドの家づくりをレポートしていきます。

  • 福井典子インタビュー

    アーキロイドに加入した建築家、福井典子氏へのインタビューを通して、「福井典子の家」を考える。

  • 今週、社内で話題になった事例(コンワダさん)

    株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。 社外にこれを発信することで、 ①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。 ②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。 という目論見があります。 メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

  • 建築奇譚集 バベルの住宅

    建築家なしの建築を創造するシステム【archiroid】 これは、この世のどこかで永遠と繰り返される、住宅設計の御噺

最近の記事

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設計事務所から独立後すぐに就職した理由 (アーキロイド新メンバーにインタビュー前編)

 2023年2月、アーキロイドに社員として加入した建築家・福井典子氏。彼女へのインタビューを通して、アーキロイドの現在地とこれからの展望を紐解いていく。 新しく仲間が増えました――当社に新しいメンバーが増えました。建築家の福井典子さんです。昨年より外部のパートナーとして住宅設計に関するアドバイスをもらったりしていて、今年の2月に正式に社員として参加してもらいました。改めてよろしくお願いします。 福井典子(以下:福井)「お願いします!」 ――まず簡単にご経歴を教えていただ

    • 鎌倉散歩 〜旧山本条太郎別荘〜

      こんにちは!アーキロイドの福井です。 旧山本条太郎別荘(現・神霊教鎌倉錬成場)の見学へ行ってきました。 山本条太郎は、南満州鉄道株式会社総裁を務めた政財界人。 明治〜大正時代にかけ、避暑・避寒・保養の適地として知られるようになった鎌倉の地に、別荘として1918年(大正7年)に建てられ、築100年以上! いい職人仕事に間違いない。主屋は京都の笛吹嘉三郎が設計。 明治9年(1876 年)、東京医学校に招かれたドイツのエルウィン・ベルツ博士は、予防医学の観点から「保養の思想」を

      • 美しすぎる通路「エコリアム」@広島市環境局中工場

        こんにちは!アーキロイドの福井です。 念願の広島市環境局中工場(ごみ処理施設)の2階中央通路「エコリアム」へ。 村上春樹の原作「ドライブ・マイ・カー」の映画ロケ地として、最近は有名かも。以前は、何かのロケ地として聞いていたのですが…思い出せない! 設計は谷口吉生(タニグチ ヨシオ)。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館や東京国立博物館法隆寺宝物館やニューヨーク近代美術館(MoMA)などなど…錚々(ソウソウ)たる建築ばかり。 広島市環境局中工場は2004年に竣工しているのですが、エ

        • 壮大なランドスケープ江之浦測候所

          水平線を眺めながら134号線をドライブして、江之浦測候所(エノウラ ソッコウジョ)へ。 海を見下ろす蜜柑畑だった場所に、現代美術作家・杉本博司による壮大なランドスケープがある。常に相模湾の水平線とともにある急峻な丘に点在するオブジェや建築群を気の向くまま散策する。 測候所と言っても、気象の観測をする場所ではない。 下の写真、光学硝子舞台(コウガクガラスブタイ)の左隣にある赤茶色のコールテン鋼は70メートルにわたる「冬至光遥拝隧道」は、冬至の朝陽が昇る方角に真っ直ぐの

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        記事

          一冊を売る本屋 〜 銀座・森岡書店 〜

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 賑やかな銀座の街から少し外れた温かい灯りが点る場所へ、寄り道。 ここは、一週間限定で一冊の本とそれにまつわる展示と向き合える場所です。 本を手にする前から物語が始まっている感じがたまらなく、場所の力を感じます。 今週は、朝吹真理子さんのZINE『道はおぼえている』。(2024年4月28日まで) (ZINE(ジン)とは、個人または少人数の有志が、非営利で発行する自主的な出版物のこと。Wikipediaより) 数年間、表参道を歩いていた

          一冊を売る本屋 〜 銀座・森岡書店 〜

          ならまち散歩 〜奈良御菓子製造所 ocasi〜

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 歴史的な町並み「ならまち」の一角の素敵なお店「奈良御菓子製造所 ocasi」へ。 町家が残るエリアで、間口(マグチ)が狭く奥が深い。 路地から店舗、中庭、製造所へという構成。 通りすがりの人もなんとなく入ってくるのを眺めていると、素敵なお店なのはもちろんだけど奥が明るいと自然と引き込まれるよな〜と、チーズケーキを頬張りながら思いました。中庭の光を受けた橘の木が美しい。 建築好きな私としては、素材にこだわった食のお店の空間は同様に気を

          ならまち散歩 〜奈良御菓子製造所 ocasi〜

          北鎌倉の家の打合せ前に、寄り道

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 昨日は、鎌倉へ。 鎌倉駅西口を真っ直ぐ行くと「スターバックスコーヒー 鎌倉御成町店」があり、 藤の花がちょうど見頃でした~! ここは、漫画家・横山隆一さんの邸宅跡地。 お庭を残して店舗にした引き継ぎ方が、とっても素敵です。 本来の目的地であるスタバの向かいの鎌倉市役所で確認ごとを済ませて、 「北鎌倉の家」の敷地で解体見積の打合せ。 (下写真の緑もりもりの先に、解体する建物があります。) 解体に一週間ほどかかるので、できればお隣さんが留

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          鴨川の上流を散歩しながら、高麗美術館へ

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 鴨川の上流を散歩しながら、高麗美術館へ行ってきました。 (解説がとっても丁寧でおすすめです〜) 朝鮮時代のインテリアが展示してあり、とってもイメージしやすかったです。 儒教精神が国中に浸透した朝鮮時代、住空間においても男女は区分されていた。 (下の写真)男性の部屋をサランバンといい玄関に近い開放的な空間に位置した。 儒教の精神性を反映した厳格で簡素な印象。賓客をもてなす公的な部屋であり、粋でありながら質素倹約を第一としており派手な家具

          鴨川の上流を散歩しながら、高麗美術館へ

          借景(シャッケイ)の美しい場所 〜京都・圓通寺 〜

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 借景(シャッケイ)の美しい場所、圓通寺(エンツウジ)へ。 借景とは、敷地の外の山並みなどを庭の景色に取り込んでいること。 数年前、意気揚々と午前中に訪れたら、 和尚さんに「ここは夕方がもっと美しいから、次は夕方においで〜」と言われた。 今回は、リベンジ圓通寺! 西陽に照らされた比叡山が、雄大にそびえる。 高い床は浮遊感があり、比叡山と正面で向かい合っている気分になる。 (地面から120㎝くらいは上がっているのかな?) 手前の生垣は1

          借景(シャッケイ)の美しい場所 〜京都・圓通寺 〜

          京都・四君子苑(設計:吉田五十八)春の特別公開(4/20まで!)

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 ずいぶん前に「絶対に見るべき建築」と教えてもらっていた 春と秋の特別公開のみの四君子苑(シクンシエン)へ、ようやく行けました。 内部は写真禁止なので、外土間までのアプローチだけ。 四君子苑は、奈良県吉野の山林王・北村又左衛門の次男、北村謹次郎(キタムラ キンジロウ)の旧邸。建築を手掛けたのは、京数寄屋の名棟梁・北村捨次郎。 昭和19年(1944年)の完成後、まもなく進駐軍によって母家が接収、改造され住める状態でなくなってしまいました

          京都・四君子苑(設計:吉田五十八)春の特別公開(4/20まで!)

          たっぷりした軒下で甘味 〜虎屋菓寮 京都一条店〜

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 前回訪れた時は、汗だくの夏。 たっぷりした軒下のパキッとした日陰は力強く心地よかった。 今回は、春コートを着なくても気持ちよく過ごせる春の陽気。軒下で堪能した春風と新緑は、初めに出してくれる一保堂のほうじ茶の甘味とよく合う。 写真奥は、簾戸(スド、スダレ仕立ての戸)を壁に見立て、生花を設(シツラ)えてられている。軒先にも黒いレールが走り、いろんな設えができるようになっている。 道路側は、軒先のレールに型ガラス(不透明ガラス)の建具(

          たっぷりした軒下で甘味 〜虎屋菓寮 京都一条店〜

          森の上の美術館 as it is(設計:中村好文)

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 友人とたびたびドライブで訪れる私的パワースポットへ。 (近くにすし屋の江戸勘という美味しいお寿司やさんがあるので、ぜひ!) 古道具 坂田の坂田和實さんが「物の美しさとは何か」を確かめるために建てたもの。設計は、建築家・中村好文さん。 「as it is」の名前の由来は、 1952年、柳宗悦が国際工芸家会議で仏教美術について講義をした時、その基本思想を伝えるために使った言葉で、禅の用語では「只(タダ)」「そのまんま」。 それを美術館の名

          森の上の美術館 as it is(設計:中村好文)

          観音崎公園の戦没船員の碑(設計:吉村順三)

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 3年ほど前、姪と甥に連れられて横須賀市・観音崎公園のアスレチックの森に向かっていたら、「んんん….?」と美しい佇まいの碑に吸い込まれた。 立て看板を見ると『戦没船員の碑(設計:東京藝術大学教授 吉村順三)』と書かれていてお宝を大発見した気分になった。 建築家・益子義弘さんが、東京藝大吉村順三研究室の助手の頃に担当した作品。 先日、シンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― 日本編」で、とても丁寧に説明してくださっていたので少し共有

          観音崎公園の戦没船員の碑(設計:吉村順三)

          新しいiPhoneの箱を開ける瞬間の香り?

          『箱を開けた瞬間の香りが、デザインされている。 しかも、国によって違うらしい。』 と、新しく買ったiPhoneの箱を開ける瞬間について教えてもらってから 気になっていたのですが、社用スマホを導入してもらうことになり、 みんなで大検証できました! アーキロイドで大予想〜〜〜 佐々木:胡蝶蘭 亀岡:醤油 藤平:醤油 津久井:若竹 福井:お香 ・ ・ ・ フワ〜ッと、檜か…杉か…木の香りがする!!! どなたか、答え合わせしたいです。 そのうちブログが、iphone15p

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          凛とした静かな光を纏う北向きの窓

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 南向きの窓は陽射しが燦々(サンサン)、時間帯によっていろんな表情が生まれる華やかさがある。一方、北向きの窓は陽射しが直接入らず一日中安定した光が感じられ落ち着いた空間になり、作家の書斎や画家のアトリエに好まれることが多い。 フェルメールの絵画左側から降り注ぐ静謐で柔らかい光も、北向きの窓と聞いたことがある。そういえば、美容オタクの後輩は北向きの部屋の賃貸が必須で人気がないことを不思議がっていた。 私は、台湾茶を通して生活に宿る美しさを表

          凛とした静かな光を纏う北向きの窓

          恩師・中山繁信先生のご自宅へ、遊びに

          こんにちは!アーキロイドの福井です。 昨日、恩師・中山繁信先生のご自宅へ遊びに行ってきました。 40年ほど前に、中山先生がお母さんのために作った住宅。 街との「間(ま)」を充実させたから家は小さいんだよ。なんて笑っていた。 下写真左は、もともと大きな木が植わっていたのですが、今はテラスにテーブルと椅子を設えていらっしゃいます。時に、お孫ちゃん達の卓球台! 下写真左のガラス張りの向こうは、インナーテラス。 玄関から土足のまま入れるインナーテラス。 夜は、ここのフロアスタン

          恩師・中山繁信先生のご自宅へ、遊びに