動ける認知症の介護は、笑える部分を探してみよう★
4人の両親を全員お見送りさせていただきました。全員の看送りに係わらせていただいた経験から、誰かの何かのお役にたてば、と、昔のブログや記憶を元に、忘れないうちに残しております。
義母を、10年介護して在宅でお見送りしてから、実母を我が家にお迎えしました。
母は、父亡きあと、隣の市に独身の弟と住んでいました。
父が生きてる時から、かなり認知症が進んできていましたが、父は亡くなる2年程前から寝たきりだったけど、頭はしっかりしていたので、父が頭で、母が体、って感じに二人三脚で、在宅で過ごしていました。
わたしの家からは自転車で10分ちょっとの距離だったので、父が寝たきりになってからは、弟の居ない時間の昼間、毎日通っていました。
まぁ、この時にも「笑い飛ばさないと、やってられない~」という事件が山ほどでした~★
何しろ、同居の義母をディサービスに送り出し、その間に、実家に通っていた訳です。
しかも、嫁いだ娘は、妊娠中で、切迫流産、切迫早産の危険ありで、初期も後期も絶対安静で、実家(ウチ)でトイレ以外は動いたらダメと言われて寝ていました。
父が亡くなる直前は、二人目がお腹にいたので、上の孫の保育園送迎もあったりして。
なかなか分刻みのスケジュールで、介護と子守りをこなしていました。
なので、義母を在宅でお看送りした後は、実母をどうしたものかな?と、ちょっと思ったりもしたのでした。
その頃弟が、もう在宅では見切れなくなっていて、特養に申し込んでいたものの、40人待ち!!で。
でも、ありがたい事に、同じケアマネさんが義母も実家も両方見てくださっていまして、とても機転の利く方でした。
ショートスティのロング!ってワザ?!で、特養の空きが出るまで、ショートスティを繰返しているところだったのです。
でも、義母の部屋が空いたので、結局、あまり間をあけずに実母を我が家にお迎えする事にしました。
普通の生活に慣れちゃうと、また介護するのがしんどくなるのもイヤだったのでね。
ところがですね、義母の方は認知症でも、寝たきりの要介護5だったけど、実母は、同じく認知症の要介護5でも、動けたんですよね。
ちょっと考えると、寝たきりの方が大変だと思うのですけれど、認知症の場合は逆なのです。
動けなければ、徘徊する事もないですし、ベッドから自力で動けなければ、寝ていてもらって、出かけることも可能です。
なので、介護する側からいったら、寝たきりって、ありがたい事なんですよね。
実母は、足が弱くなってはいて、意識してる時には階段上るのも、なかなか大変・・という位で、歩く時には杖が必要でした。
ところがね~、認知症っていうのは、自分の身体の状態も忘れるんですよね~。
そして、忘れてる時は、結構動けるらしい~!笑
骨折しても、骨折を忘れるので、何故か痛くなくて、動けるし。
人間の身体って、不思議ですね。
「痛い」も「病気」も、実は自分の「意識」次第って事なのだな~?と、認知症の介護してて、何度も思わされました。
いくら食べても、お腹壊さないし、いくらでも歩けるし、足腰骨折してても歩けるし座れるし。
わたしの家は、最近の家(笑)なので、玄関の鍵も三重で、母には開けられないのです。
なので、外に出て迷子になる事はなかったけれど。
家の中で迷子になるんですよね。
特に、トイレの場所が・・・。
部屋の隣にトイレ、あるんですよ~。
でもね、そもそも部屋のドアがどこだかわからない?
なので、クローゼットの中でしようとしたり・・。
部屋のゴミ箱がトイレだと思ったり・・・しちゃうようでして。
当時ときどき、ツイッター(今はXですね)でつぶやいてました★
まさに、志村けんさん演じる、認知のばーちゃん!って感じでした。
なぜだか、料理してると怒られたりするので、ディから帰宅する前に夕飯の支度をしてました★
特に夜中に、そういう事が起こるので。
しかもね~、1時間ごとに、起き上るのですよね。
放っておくと、どこかで事故がおきている訳なので、わたしも起きないワケにはいかなくて。
昼間は普通の生活が待っているので、毎日「私は夜勤~」と言い聞かせていましたけど、ちょっと辛かったですね~。
末息子が「夜勤手当」といって、5000円余分にくれたのが、とてもありがたかったですけど。
それで、「自分のこうであるはず」というワクを、沢山はずすことになりました。
「常識」に囚われているのは、自分だけ、なんですよね。
なので、4人を見送らせていただく間に、「どっちでも良い~」という、もうホント、大~きな気持ちにならせていただきました。
「いのちに別状があっても、どっちでも良い」ですね。
だって、乱暴な言い方ですけど、しょせんは、「早いか遅いか」だけ、なんですよね。
でも、そう思うと、認知症の人に対しても「怒る事」「腹立てること」が減るのです。
結局は、自分に被害が来るから、腹が立つわけなんですよね。
自分の被害を抜かせば「そのままを受け入れて」あげる事ができるんです。
本人は、忘れてしまう訳ですし。
面白がってしまおう~!と思いました。
何故そんな事が~?!っていう事も沢山あって。
当時一緒に暮らしていた、孫たちが1歳~3歳くらいのワカランチンを言うのと、認知のおばーちゃんのやる事って、とっても似てるんです。
赤ちゃんの時は、こんな事やってくれて~!って笑えるのですもの。
じじばばだって、笑ってしまおう~って。
介護には、かならず「終わり」「卒業」する時がきますから。
ツライ、大変だった思い出よりも、面白い事が色々あったね~、と思えた方がイイですよね。
そして、きっと、絶対・・・介護させてもらってると「天の蔵」に「天国貯金」貯まってるはず~!
きっとね!
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