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油を搾る

生食販売のぶどうの場合は基本的に消費者の方に渡るため回収は無理ですが、ワインの場合は白の場合は破砕→搾汁直後、赤(黒)の場合は破砕→かもし→澱引き(搾汁)の時にどうしても捨ててしまう部分があります。
現在は職場のワイナリーで出る果皮や種をほぼタダ同然で引き取って1人で乾燥・選別を行っていますが将来的には自分の畑で生産されたぶどうのみで行えるようになりたいと思います。

陰干しするためのサンドイッチ状態の果皮
かもし発酵の場合は不要だが、
マセラシオンカルボニック法などの場合は撹拌機で果皮を粉砕しないといけない場合がある。
2022年度に試験的に集めた種。
約100kg分の搾汁後の果皮から2kgの種。

搾油のノウハウがなかったのでネットで検索して出てきたアブラボさんという企業にお願いして搾油をしてもらいました。
種が完熟して茶~黒くなった種を使ってもらったのですが結果的に絞れた量は3g~4gほど。こんな量しか取れないのかと他のメーカーにダメ元で聞いたり、海外のワイナリーのサイトを翻訳機を駆使して調べたところ、種の油の保有率は10%ほどと出てくる。日本のすでに国産オイルを発売している所によると2kgの種なら20mlは搾れると教えてもらえた。

搾油依頼をして絞ってもらった油。
はじまりの3g。

t熱を加えすぎると香りの成分が揮発してしまうので、普通に考えればコールドプレスで油を搾るのだろうと思う。となると高圧力で押しつぶすのだろうけど一気に圧をかけると熱が発生してしまうのだろうと予想できるのでおそらく時間をかけてゆっくり圧をかけていくのがいいかと思う。市販の油圧装置で30tくらいかけれる道具なら障害者工賃でも買えなくもないので2023年度はそれを買って挑戦してみようと思っています。
実験をするなら弾丸は多い方がいいと思うので、今年は種だけで50kgオーバーの量を確保してあります。せっせと約3t弱分の搾汁したブドウから種を地道に手作業で分別しました。1か月くらいかかった。
年明けくらいから暖かくなる4月までには行いたいですね。

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