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(新)社会人が覚えるべき「バカの壁」を乗り越える心構え


450万人の皆さま、「バカの壁」のド頭・冒頭を覚えていますか?
かなり印象的な話です。

「バカの壁」は450万部も売れた新書です。
2003年出版
バカ売れしました。

出版からもう20年以上。
「バカの壁」を手にした450万人の皆さまは「バカの壁」の内容を覚えているでしょうか?

ド頭・冒頭はかなり印象的な話でした。(まえがき・もくじは除いたド頭です)


・養老孟子「バカの壁」の冒頭


「バカの壁」の冒頭は・・・

「イギリスBBC放送が制作した、ある夫婦の妊娠から出産までを詳細に追ったドキュメンタリー」を薬学部の学生に見せた話です。

この番組の感想を学生に求めた結果、男子学生と女子学生とではっきりと異なる反応が出たそうです。

女子学生のほとんどが「大変勉強になりました。新しい発見がたくさんありました」という反応。

男子学生は皆一様に「こんなことはすでに保健の授業で知っていることばかりだ」という答え。

同じものを見ても正反対の答えが出てきた。

男子学生と女子学生の差を「与えられた情報に対する姿勢の問題」だと養老孟子さんは言います。

男は「出産」について実感を持ちたくない

自分が知りたくないことについて自主的に情報を遮断してしまっている。
これも一種の「バカの壁」。


ここから新書「バカの壁」の話がスタートします。

が、450万人のうちどれだけの人がこの話を覚えているでしょうか?

忘れてしまっている人たにも「壁」の壁があるかもしません。
「時間の壁」ですね。

時間が経つと完全に忘れてしまうという。

ちなみに・・・私もこの話まったく覚えていませんでした。
2003年に「バカの壁」を読んだはずなのに。

だから「バカの壁」の冒頭を覚えていなかった方をバカにしている訳でありません。

「バカの壁」にはおもしろい話がいろいろあります。

今回は1つだけ取り上げます。

・「バカの壁」に出てくるおもしろい話 y=axという一次関数



「バカの壁」では最初の方でy=axという一次関数の話が出てきます。

x=入力
y=出力
a=現実の重み

数学が苦手(私も!)な方のために書き換えると

出力=現実の重み×入力

です。

ポイント現実の重み

現実の重み(=a)が大きすぎるとどうなるか?
言いかえると現実の重みが無限大だとどうなるか?

出力の値が暴走します。
そして行動も暴走してしまう。

これはオウム真理教です。

オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしたのが1995年。

「バカの壁」が出版されたのが2003年。
地下鉄サリン事件から10年も経っていません。

まだみんなオウム真理教の恐怖をはっきり覚えていた時代です。

では現実の重み(=a)がゼロだとどうなるか?

出力がゼロです。
行動に影響がない

先ほど話をした「出産ビデオに無反応な男子学生」です。
「バカの壁」の冒頭・ド頭に書いてあった話です。

「バカの壁」では「おやじの説教を聞かないこども」も現実の重み(=a)がゼロの例として書かれています。

では、現実の重み(=a)がゼロなのは他にどんな場合があるでしょうか?考えてみるとおもしろいと思います。

・元公務員が考える「現実の重み=ゼロ」の例

自己紹介が遅れてしまいました。

公務員👉無職おじさんの「ありのこ」と申します。

2023年に潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんという病気(=難病)のため国家公務員を当てもなく退職。

〇〇省勤務ではなく出先機関に20年以上勤務していた事務系公務員でした。

元公務員から現実の重みがゼロの例を考えてみたいと思います。

その前にもう1度復習。

y=axという一次関数の話。

x=入力
y=出力
a=現実の重み

数学が苦手(私も!)な方のために書き換えると

出力=現実の重み×入力

でしたね。

「バカの壁」では現実の重みがゼロの例として挙げていたのが「おやじの説教を聞かないこども」でした。

こどもにとって現実の重みがゼロなので出力がゼロになってしまう。

職場だと・・・上司の話先輩の話が「重みがゼロ=出力がゼロ」になりやすいと思います。

上司の仕事論、先輩の仕事論・・・これらってこどもってのおやじの説教と同じです。

「仕事の心構え」とか語っちゃう。

部下も後輩もありがたいなんて思ってない。

むしろ「うぜぇぇぇぇ」ですよ。

だって「ありがたがって聞いてるフリをしないとけいない」から。

で、重みがゼロだから出力ゼロ
効果ゼロ

このnote記事、イヤだったら読まなければ良い。
でも職場の上司・先輩の話は聞いているフリ・ありがたがっているフリをしないといけない。

はい、うぜぇぇぇぇ。

だからね、部下や後輩に仕事論を語らない

これが仕事をうまく回すコツです。

そして、新社会人の皆さま。
自分が先輩・上司になったら説教はなるべくしない
ウザい仕事論は語らない

自分がされてイヤだったのに、これやっちゃう人が意外と多いんです。

「自分の話を聞いてほしい」
「自分の話に価値がある」

「自分の話を聞いてほしい」「自分の話に価値がある」ってみんな願っているから難しいのです。

気をつけましょう。

以下がChatGPTによるまとめ(箇条書き)です。

・「バカの壁」は2003年に養老孟子によって出版された新書で、450万部を売り上げた。

・書籍の冒頭では、イギリスBBCのドキュメンタリーを薬学部の学生に見せた実験が紹介されている。
この実験では、男女の学生が異なる反応を示した。
男子学生はすでに知っている情報として反応し、女子学生は新しい発見があったと感じた。
養老孟子さんは、男女のこの差を情報への態度の違いと解釈しており、男性が出産に対して実感を持ちたがらないことを「バカの壁」と表現している。

・一次関数 𝑦=ax を例にして「現実の重み」という概念を説明している。これは、入力(x)に対する出力(y)において、現実の重み(a)がどれだけ影響を与えるかを示している。

・現実の重みが過大またはゼロの場合、それぞれ出力が暴走するか、または全く影響を受けないことが示されている。

・「バカの壁」では現実の重みがゼロの例として、子どもが親の説教に反応しない状況を挙げている。

・職場での上司や先輩の話が受けてにとって無意味になりがちである。

・新社会人に対して、自分が先輩や上司になったときに説教を避け、自分が経験しイヤなことを繰り返さないよう助言している。

note記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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