個展「カストレートの棘」12/16~
12/16から、6回目となる個展が始まります。DMも送り、SNSでも告知を始めました。ここでは展示の内容を他より少し詳しめにご紹介したいと思います。予告編でしょうか。
久保俊太郎個展
「カストレートの棘」
12/16(木)~22(水) ※20(月)休
11:00~18:00 (最終日17:00)
入場無料
ギャラリー来舎 高円寺
https://gallerykiya.jp/?page_id=8
新作10点、旧作3~4点の原画、グッズの展示販売を行います。
作家在廊は16(木)、19(日)、22(水)の3日です。
(少し早めの夕方5時過ぎにはいなくなると思います)
オーダー作品集Vol.4を新発売します!グッズ販売の目玉です。先日データ入稿しました。
Vol.4はNo.61~80までの20作品とモデルプロフィールを掲載。
見開きで1体ずつ紹介しています。
今回はトカゲや亀などの爬虫類が多く新規参入していますよ。
展覧会名「カストレートの棘」は、メインビジュアルでもあるクリスマスリースに磔になっているペットたちの絵のタイトルでもあります。
「カストレート」とは、ペット(犬)用語で去勢を意味します。近代以前のヨーロッパに普及した去勢された男性歌手カストラートが由来です。
個展のタイトルというと、これまでの5回のうち4回の「マザリーズ」「オキシトシン」「アタッチメント」「安全基地」は親子関係にまつわる用語に由来しています。なので、今回はちょっと変化球なのです。単に何か必殺技みたいな仰々しい名前をつけてみたかったという厨二的ミーハーな気持ちも大きかったのですが...。
今回は「季節感」のある作品を多く出す予定です。具体的にはクリスマスなのですが。展示は22日に終わるので、日程的には前夜祭という感じでしょうか。季節のイベントに寄せて描くというのは初の試みです。
新作の一部を紹介します。
「季節」をこれまでの作品制作で意識することは、ほとんどありませんでした。
私の創作活動は、ざっくり2つに分けると「オーダー物」と「自主制作物」の2つになります。
「オーダー物」は依頼という外側からのアクションで制作が始まります。誰かから自分に、そして自分から誰かにと、外の世界へ広がっていくものです。
「自主制作物」は誰に頼まれるでもなく、日々考えたこと感じたことを何とか形にするべく、自身の内側へどんどん深く潜っていくものです。
最終的な見た目は似たような絵を描いていても、描いている本人としては割と違った感覚を持って取り組んでいるところがあるのです。
オーダーは基本的に描き終えたら発送して終わりです。そのため、展覧会は自主制作物が多くなります。内容も自ずと内的世界の表現に寄ったものになっていくのが常でした。
しかし「季節」を意識した創作というのは、自分の外側の世界に目を向けることでもあります。自分の外側にあるものであり、他の誰にとっても同じように、当たり前にあるものです。
オーダー物とは違うのですが、そういった「外」のテーマをひとつ設定することで、作者と鑑賞者とで作品の世界を共有しやすくなります。絵画彫刻などのファインアートよりも、イラストレーションなど商業芸術的な姿勢に近いのかもしれません。やってみるとけっこう楽しいものでした。
ここしばらくはいつになく筆がよく進んでいます。会期が近づいて忙しいというのはもちろんですが、これまでよりも少し肩の力を抜いた、楽しい展示に出来るかなと思いながら準備しています。
お時間ありましたら是非、足をお運びください。
よろしくお願いいたします。
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