見出し画像

ただしい論理的思考のつかいみち

まずはさくらちゃんから一言。
「お前らって論理的思考してる間にいつもチャンス逃すよな!」

チャンスを逃す論理的思考

さくらちゃんによると、ロジカルシンキングとか論理思考とか言って人間社会でもてはやされているものは、
実際にはチャンスを逃す結果につながっていることが多いそうです。

たしかに論理的に考えて何かを決断しようとすると

* まず情報を膨大に入手して
* それぞれの情報の妥当性を1つ1つ吟味して
* 情報同士の関連性を思い描いて
* 現在自分が置かれた状況を判定して
* 実行した場合のリスクを予測して

まだまだやることがたくさんあります。

そんなことしてたら、後ろから走ってきたヤギがチャンスを奪ってそのまま走り去って持っていってしまいます。

チャンスを逃すのが得意なタイプの人たちの特徴です。

決断に使うべきは

確かに論理的思考というものは結論を出すのに時間がかかってしまうものです。
ある程度は鍛えることでその時間を短縮することができますが、実は世の中で活躍していて「あの人は論理的な考え方をする人だ」と一目置かれる人は、私の観測した範囲では、実は決断に際しては自分の感覚にしたがっていることが多いです。
私自身もどちらかというと「論理的な考え方をする」と評されますが、やはり決断時には感覚に頼っています

ただ、この決断時の「感覚」は論理的に考えることができない人間たちの「感覚」とはまったく別のものです。
論理的に考えることができずにいつも感覚で決断する人たちは、決断に失敗しても同じ失敗を繰り返します。
それだったら、論理的に考えて決断することでチャンスを失いながらも同じ失敗を繰り返さない人たちのほうがまだ先を行っています。
さらにその先を行くのがここで紹介している「論理的思考に基づいた直感」で判断をする人たちです。

論理的思考に基づいた直感とは

「論理的思考に基づいた直感」とは「ヤギに学ぶ仕事術」で以前とりあげた未来予知能力のことです。
未来予知能力を使うことで、素早く正確な判断を下すことができます。

論理的思考は本来その未来予知能力を高めるために使うべきものです。
まず直感で判断してチャンスが奪われないように握った状態で使うのです。

例えば直感で判断した結果うまくいかなかった場合、そこで論理的思考に基づいて失敗原因を探ります。
逆に直感にしたがってうまくいった場合は、そこで論理的思考を使って成功要因を探ります。
その考察を行うことで、自分の直感(=未来予知能力)をさらに研ぎ澄ますことができ、次回以降、直感でより正しい判断ができるようになっていきます。
実はこのプロセスは、多くの人工知能で使われている機械学習の仕組みに似ています。
人間を模した人工知能ができることなのに、なんと多くの人間はこれができていないのです。

他の例としては自分が属する組織が良くない方向に進みつつある時、まずは直感にしたがって早い段階でストップをかけます。
その上で、なぜストップをかけたのか自分の直感の根拠を論理的思考で解き明かしながら組織のメンバーに説明し説得します。

論理的思考をただしく使ってヤギに負けない判断力を身に着けたいものです。

さくらちゃんにご飯をあげる
最新のさくらちゃんの写真をもっと見る
他の記事を見る

Kyashでサポートする