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「寄付」で語る、生きられなかった「もう1人の自分」

あなたは最近、「寄付」しましたか?

私はここ1年くらいを振り返ると、次のようなところに寄付してきました。
(ちなみに街頭募金は、独特の「圧」が怖くて、滅多にしません(^^;))

・子どもたちの命と権利を守る国際組織
・自殺予防の活動をしている社会福祉法人
・地域福祉活動をしている社会福祉法人
・災害支援活動などをしている団体
・セクハラ防止活動をしている団体
・NPOの経営支援をしている団体

金額は大したことないんですけど、こうして並べると、いろいろなところに寄付していますねぇ。

なぜ私が「寄付」という行動を取っているかというと、もちろん、それぞれの団体が取り組んでいる活動に共感しているからですが、「いいね!私も参加したい!けど、時間的にムリ…」という無力感。それをスッキリさせたい、という実に個人的な思いからです。

私の場合ですと、もう少し深く関わりたいと思った場合、NPOの「会員」になる(会費を払い、活動に参加する)、ということもあります。現在、私が「会員」になっているのは、次の2団体です。

日本ファシリテーション協会(FAJ)
自治体改善マネジメント研究会(マネ研)

これらの団体に対しては、寄付ではなく、会費(いずれも年1万円)という形で資金を出します。FAJは、数年に一度くらいセミナーで事例紹介する程度のことしかできていませんが、マネ研の方は理事という肩書きをいただき、イベントの企画運営や情報収集など、それなりの時間と労力を拠出しています。

「寄付」先の団体には、かつては活動にも参加していた団体もありますが、限られた時間の中で、今は「寄付」という形で経済的な面から参加させてもらっている、という思いです。

私にとって寄付先というのは、生きていくうえで、想いはありながら諦めざるを得なかった、「もう1人の自分の生き樣」をあらわしているように思うのです。選択しなかった人生(というと大げさですが、「行動」ですね)に踏ん切りをつけるために、「寄付」という行為が必要なのです。

災害で被災した地域に支援活動に行きたいけど、諦め、寄付することで自分の気持ちに踏ん切りをつける。そんな感じです。

さて、最後に美術館の話。
福岡市美術館でも「ふるさと納税」の仕組みを使って、寄付の募集を行っています。「ふるさと納税」の使い道として特定の美術館を選択できるのは、全国的にも珍しいようです。福岡市では、運営している3つのミュージアム(福岡市美術館福岡アジア美術館福岡市博物館)それぞれお好きなところを指定することができます。

「学芸員になりたかった」「美術館ボランティアをやりたかった」という極めて個人的な想いから、「多くの人にアートに触れてほしい」「アートの力でもっと社会を良くしたい」という壮大な想いまで、自らは果たせなかったミュージアムへの想いを「寄付」という形であらわしてみませんか?(^^)

#寄付について考える #美術館 #寄付 #アート