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「令和の治安維持法」不同意性交罪など刑法改悪三点セットが出来てしまったこの機会に、「正義の暴走」や「正義の暴力」が世界史で何を引き起こしたかについて考えてみる。

割引あり

さて、一ヶ月半三ヶ月近く開けてしまいました。

前回はこの二つでした:

そして、調子を崩してしまい、書きたいことがなかなか文章にまでまとまらないというきっつい感じでしたが、どうに書き上げました。


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画像は、以下から:

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5b/Animal_Farm_strip_cartoon.jpg


「令和の治安維持法」不同意性交等罪・性交同意年齢引き上げ・撮影罪という、刑法改悪三点セットが成立施行。

 その間にもたくさんのことがあり、とうとう、「21世紀の治安維持法」または(私は元号大嫌いなので使いたくないのだけど)「令和の治安維持法」こと不同意性交罪と性交同意年齢の引き上げ・撮影罪の新設という刑法の大改悪が殆ど歯止めがないままに成立して施行されてしまいました。

 与野党の大半の人達が反対をせずに。というよりも、ごくごく一部の前のめりな人たちに忖度して反対も出来ず動けず・黙るしかないままに、日本の憲法も基本的人権も考えてないような内容の、刑法改悪がスピード成立してしまいました。

 これ、今は「男性が女性と付き合ったりその場限りの関係を持つことになった場合に、女性が後からちゃぶ台返ししたら男性が逮捕されて、重犯罪者にされる」「15歳以下の・性的に色々できるような状態の青少年達を重犯罪者にかんたんにできる」と言う話が一番多くて、だから、「男性は女性といまよりもっと関わらないようにするしかない」「青少年が困ってても無視するのを徹底するしかない」って話が多く飛び交ってますけど、そこでは話が終わらないわけです。

非親告罪なので、「ちゃぶ台返し」がなくても密告・タレコミ・デッチ上げで重罪になる。

 今回の刑法改悪で出来た(改悪された)3つの犯罪、どれも、非親告罪なんですよね。被害にあった人が警察に申し出ないと犯罪として取り扱われない親告罪ではなく、警察が犯罪がありそうだと見つけたり・近所の人や学校や親から「密告」されたら犯罪に出来てしまう

 撮影罪の場合ならもっと範囲が広くなって、電車の中でシャッター音がしただけで逮捕されかねない。しかも、私のスマホなんかがそうなんですけど、写真撮ってなくてスクリーンショット撮るだけでも強制的にシャッター音したりするんですよね。

 シャッター音がしなくても撮影してたと誰かが騒いだら、駅員と警察官が来て長い時間取り調べられたり留置場に送られたり、証拠がろくにないのに有罪にされることだって十分にありえる訳です。痴漢冤罪問題が大きく騒がれてた時に、証拠がまったくないし監視カメラ等ではやってないことを裏付ける証拠すらあるのに、それらを全部無視して有罪にされるケースが、普通にあった訳です。

 流石に、痴漢冤罪の根拠になってた迷惑防止条例に関しては、裁判所のほうが「きちんと証拠が揃わなかったら逮捕するな」という判決を何度か出して、色々厳しくはなったのですが、今回の刑法大改悪で、そこら辺、最初からやり直しになっておかしくない訳です。

政治的な事件や労働争議と、冤罪逮捕はセットによくなる。

 非親告罪であるということは、もう一つの問題が出てくるのです。これは、私の知り合いも実際にやられたことであったりするので書きますが、労働争議や公安事件・要はお上の気に入らないことをやる人間を無理やり逮捕したり、都合悪い人間を社会的に「殺し」たり、労働争議や住民運動なんかだと経営者や大企業や偉い人たちに都合が悪いことやってる人を動かなくさせて叩き潰したりするするのに、事件をでっち上げることが普通にあるんですよ。

 勿論、そういう逮捕を通じて裏取引を持ちかけて仲間を「売らせ」たり、スパイになって戻って警察などのいうがままに周りをおかしな方向に動かすことも、普通にやられてきた。

 それらは、揉めてる場所で誰が殴った殴らないから始まる「転び公妨」の類もありますし、それ以外の大抵は、やってもいない万引きやキセルをでっち上げたり・やってもいない痴漢をでっち上げて問答無用でしょっぴいて何十日間も留置場や拘置所に押し込めるやり方するんですよね。

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東京五輪に抗議して爆竹を鳴らしたら逮捕された人も昔は…

 例えば東京オリンピックの聖火ランナーの会場で、オリンピック許さん!と、人に危害を与えないように注意しつつ爆竹を投げて鳴らした黒岩大助氏と言う、ホームレス問題などを大昔からやってきてる東京のアナキストの方がいるんですが、彼、若い頃から警察に目をつけられてて、やってもいない万引きを現行犯だと言って捕まえられたりとか、色々あった訳です。

りそな銀行国有化の「闇」を内部告発しようとした植草教授は「痴漢冤罪」で失脚させられた。

 2004年ころ、りそな銀行の国有化に関して国の審議会委員をやっていた植草一秀元教授が、りそなの中身や国側の中身があまりにひどくて不正会計まみれで半社会勢力とのつながりの証拠も出てきたので告発をし始めた途端に、駅のエスカレータで鏡を使って痴漢をしたとでっち上げられたり、電車の中で私服警官達に囲まれてる中で女性警官の尻を触ったとか、何度も迷惑防止条例違反等で逮捕され・裁判で闘ったもののあまりに裁判も世間のあざ笑い方や非難のされ方もひどくて、結局心が折れて服役して戻ってきた事件なんかも、有名ですね。

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「令和の治安維持法」な今回刑法改悪は、偉い人たちや上級国民に、都合悪い人間を葬り去るためのものすごい武器を与えてる。

 さて、こういうのを「不同意性交罪」「性交同意年齢引き上げ」「撮影罪」などの刑法改悪に当てはめるとどうなるか?というと、黒岩さんや植草元教授のような「偉い人たちやお上に都合の悪い」人たちを、やってもいない犯罪で三年五年刑務所に押し込めて前科持ちにできちゃうんですよ。ものすごくかんたんにね。

 しかも、無罪を訴えての裁判となると、ものすごい時間がかかるしお金もかかるし、家族もボロボロにされるから一家離散したり自殺したりすることも、特に性犯罪が絡んでいる冤罪の裁判ではよくおこってしまう。

 不同意性交罪などが時効15年であるのもあって、昔あったことがあるだけの人を被害者にでっち上げてくるとか(警察などが「説得」して被害者をやらせることもあるでしょうし、そもそも非親告罪だからこの人にやったという風に「ニセの」通報があったとしておけばいい訳で)、全くいない被害者をでっち上げて・被害者役を警察や偉い人の息のかかった手下に演じてもらうとか、後は、一番怖いのは、若い頃にラブホテルやレンタルルームに入ったかどうか関係なしに「そういうところ」を少し年下の相手と歩いてただけで、それをあげつらって警察が犯罪でっち上げることも出来るわけです。

不正輸出をでっち上げられた会社の社長が獄中で病死した末に、冤罪だと認められる…

 最近も、不正輸出を神奈川県警公安部がでっち上げて裁判となり、社長さんが否定してるのに検事がもっと酷いでっち上げを上乗せして有罪となり、高裁に上告中に拘置所の中で社長さんがガンの治療を受けられずに亡くなってしまい・でっち上げの証拠を裁判所がやっと認めて無罪となったケースが出たりもしてますし、兎にも角にも、警察や偉い人たちというのは、あらゆる手段で気に入らない人間や一報的に疑ってかかった相手に対してあらゆる手段で罪にハメようとしてくる場合が少なからずあるわけです。

 ここらへん、まだ、多くの人の中では考えられてない部分であろうとは思います。

自称左派・自称リベラルが先頭に立って「令和の治安維持法」制定に動いたという、恐るべき地獄日本。

 今回、非常に嘆かわしいのは、表向き「令和の治安維持法」こと刑法改悪を推進してたのは、専ら、左翼やリベラルを名乗る人たちだった。ということです。

 多くの、法の専門家や人権に携わる人達が反対の声を上げてもいましたが、殆どが無視されて、左翼やリベラルを名乗りつつ「令和の治安維持法」を作ろうと必死になってる人々の思い通りの刑法改悪となってしまいました。

 立憲民主党も社民党も共産党も、中の人達が反対の声をあげることすら出来ず・「令和の治安維持法」が人権のために重要だ。ということを言って推進してるような一部の中の人たちの言いなりになってしまってた。

http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2021/03/06/gender-85/

 マスコミもその他のメディアやジャーナリストたちも何もかも、その殆どが、同じ様に批判を出来ずに黙るか逆にもっと過激にしろとかすぐにでもやるべき「正義」だ。と繰り返すばかりでしたね。「『正義』は勝つ」のでしょう。

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今回の次のものにつながる話が本文の最後の方で少し出ておりますので…。

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