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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 私とアートにおける"映え"

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。

・私とアートにおける"映え"
ましろさま 応募ありがとうございます。

(評)現代アートのミュージアム展示と、インスタ映え、その周辺にあるものを探る筆者の視点が書かれているアートエッセイだ。
ヨコハマトリエンナーレ2020において、展示の現代アート作品に筆者と友人は、その解釈に悩まされることになる。
そこで、
*「どう解釈したらいいんだ…」と脳内も心も困惑しかない。
「"分からない"世界に迷い込み、不思議な国のアリスたちになっていたけど、それが主催者の意図とマッチしていたんだ。」
それはともかく、まずは、先進的な現代アートに触れた事は良いのだろう。ただ、「分からない」にしてもだ、ご自分の感性の極を揺すぶられた事は確かだ。
そこに並んでいた作品の全ての作者の理念(極)と、自身の視点(極)が同じ筈もないのだから・・そして、解説文を読む前に先ずは、作品に触れる事は大切だ、そこから、新鮮にダイレクトな、極が発信されているからだ。
「アートは、作者の視点(極)と観るものの視点(極)で成立される」-デュシャン

(註)ヨコハマトリエンナーレ2020:横浜市で3年おきに開催される現代美術の国際展覧会。 2001年に第1回目の展覧会が開催された。
VRで再度見るには、以下から、ご覧いただけます。

そして、筆者の流れに沿って拝読すると・・
最近美術館でも写真撮影OKとしていることが多い。現代アートの関連はそれがスタンダードとなっているだろう。
また、美術館女子というキーワード、そして、ジェンダーにつながる問題の提起・・
(このあたりは、マスコミに作られているのかも知れない、今、新聞を紙媒体で読む人たちは少なくなったのは何故か。)

*そもそもアートに"映え"が必要なのか。
「アートを楽しむために美術館に行くのではなく、自身のアカウントを映えさせるために、美術館に足を運んではいないだろうか。
Instagram活用世代としては、そうなってしまう気持ちも分かるし、撮影OKなら映えを狙いたくもなる。
InstagramなどのSNSの活性化があるからこそ、現代を共に生きるアーティストは活動範囲を広げることができ、さらに問題提起も自由にできるのだろう。
環境や人権など様々な暗い問題を、映える作品を通して訴えかけることで、それがSNS上に溢れていく。拡散される。それもまた良き事と思う。」
と筆者は説くのだ。
まさにそうだろう。
それは、現代アートのキュレーター側は、ミュージアム・イベントの生き残りを掛けているのかに知れない・・

「ある天才がアフリカのどまんなかに住んでいるとして、どんなに毎日、すごい絵を描いていようとも、誰もその絵を見ないとすれば、そんな天才はいないことになるでしょう。芸術は2つの極によって生み出されるのです。作品をつくる者という極があり、それを見るものという極があります。芸術家が重要と思われますが、実は作品を作る者と同じだけの重要性を作品を見るものにも与えるのです。」-マルセル・デュシャン

「しかし、それらのアートに触れるなら・・・「これは…なんだ…」とどうにか少しでも理解しようと努めた上で、有り難くアートにおける映えの恩恵を受けることとしたい。」それが、本来だ。そして、アート作品の作者にとっても、この危ういウィルスの時期に、苦境なところだろうと感じる。
筆者が、自ら探し出した結論は「的」をついている。その様々な疑問符は、あの時代には、あのようにして、表象文化は生き残り、パラダイムシフトしていったと、未来の世代は語るだろう。そして、そこから、より未来へ向けて展開していくのだろう。
ご応募ありがとうございます。

(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術  は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。 それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。(ていねいに査読致したく、多少の順不動お許しください)
締め切りは、11/14の24時までございます。
(註) #2020年秋の美術・芸術  は全角ですので、よろしくお願い致します。


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