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【北海道開拓の思い出】#14 本家の子ども

富山のお年寄りたちは、時々仏さんをお参りに来て私に何か話しかけてくるが、私は富山弁が一向にわからず。みなさんきっと私のことをお聾唖かと思ったのではないだろうか。富山の本家の人の話はさっぱり分からなかったが、父の弟の巳之助叔父さんと叔母さんは標準語なので、私はもっぱらそこへ行っていた。

本家の子供のふなちゃんは長女で、一枝姉より1歳年上だった。長男が菊松さん、次女タミちゃん、次男源二さんと4人は先妻さんの子供だった。先妻さんは源二さんが小さい時に亡くなり、後妻さんはふなちゃんと年はいくらも違ってないと云っていた。今は先妻さんの子供は誰もいない。

朝起きてご飯を食べたら「長女のテルちゃんは光姉と同じ年」「長男の邦男さんは私と同じ年で、6年生で小学生」「弟の員雄さんは4年生」「3男の三郎さんは1年生」「友枝さんは5歳」と5人が本家の後妻さんの子供だった。だから本家の源平叔父さんは9人の子供がいたが、別家の巳之助叔父さんの実子はなく、本家の次女タミちゃんを貰って育てた。父と私が行ったとき、タミちゃんは結婚して満州へ行っていて会えなかった。

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