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【北海道開拓の思い出】#4 鶏飼い

それからどのくらいしてか、オロロップ中央より上のほうへ引っ越しした。家は大きかったが、ポツンと山の中の一軒家で鶏を飼っていた。毎日、卵だけは何よりのご馳走。そして、鶏に卵を抱かせて、今日は雛がかえると云って母や私等も楽しみにしてまっていたのに、中々孵らない。そこで、母が親鶏をそっと寄せて見ると、大きな蛇が出てきた。次々と出てくる雛を飲み込んでいたのだろう。たしかに15個くらい抱かせているのだから、蛇は腹いっぱいになって動くこともできなかったのだろう。

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