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偽リア充

部活、放課後、教室、将来の夢。

あの頃、割とみんなが憧れる学校の生徒だった。
才能を認められたこともあった。
異性に告白されることもあった。
ルックスもまぁグッドだった。(←自分で言うな!)

側から見ると、キラキラした10代に見えていたと思う。
というか、そう見えるように振舞っていた気がする。


その頃、死を考えていた。

二階の自分の部屋で、カッターナイフの刃先を見つめる日々。
当時流行った『完全自殺マニュアル』という本ももちろん読んでいた。

〝心が疲れきっていることに気がつかない。〟
ということがある。


遠心力の話。

小学校の運動会、台風の目という競技をやった。
一本の棒に4人が捕まり走る。25m先のコーンでクルッと回り元のスタート地点まで走り次の4人と交代だ。

わかるかな?
コーンを回る時、棒の一番外側の選手は内側の選手よりだいぶ早く走らなければいけない。上手くターンするために、内側の選手は配慮が必要だ。

でもそこは所詮子ども。
内側の選手は外側の選手のことなんてお構い無しに全力で回る。
当然、一番外の選手は遠心力で振り飛ばされる。

それが私。今でも肘に傷痕がある。

今思えば、十代の心境はそれに似ていた。
みんなは自転の中心付近にいて、私は一番外側にかろうじて腕一本でしがみついているようだった。

私がしがみついている何か大きな塊は、回転しながらスピードを上げ何処かに向かっているようだったけど、私は大きな塊が何処に向かっているのか、何故自分がそこにぶら下がっているのかすら分からないでいた。

少しでも気を抜いたら、振り落とされてもう戻れないだろう。

もし手を離したら?
呆れた様な迷惑極まりないとった声で、「早くつかまれ!のろま。」と言われる。それにしたって義務で仕方なくといったところだ。大きな塊はまた一瞬の隙に進み始める。

うんざりだった。 

それでも、空白の無の中に一人になるのはやはり怖い。


みんなと仲良くしてるフリをして、本当は本だけが友達だった。 

『二十歳の原点』
死後に日記を複製して配られるなんて!

『クラウディ』
亡命という言葉がよかった。 

『キャッチャーインザライ』
世界には話が通じる人がいると知った。

『優しくって少しばか』
正しいと思うことが同じだった。

当時読んでいた作品をパッと思いついた順に上げただけだけど、きっとみんなも何か感じるかもしれない。

現実の周りは、みんな忙しそう。

夢や希望や未来について大声で語るのが流行りみたいだった。
こだわりや主義を主張するのがお洒落みたいだった。

私はといえば、本当はのんびりお風呂に入るのが幸せで、図書館さえあれば生きていけるなんて言えやしない。

今なら分かる。

みんなみたいにしなきゃと思って、とても疲れていたみたい。


私が今生きていることは偶然だ。

 あなたがこの文章を読んでくれていることも偶然だ。

宇宙の中の小さな星の一つ、地球。
その星の陸地に生息する砂つぶ程の生命体。

人生に、やるべきことなんてない。

一人になって、ゆっくりお風呂に入って、好きな本を読むのが私にとっての正解だった。
これに気付くのに、そこからさらに20年掛かってしまった。(>_<)
(HSPという概念を知ったのはまだ数年前です。)

読んでくれてありがとう。 

※HSP(Highly Sensitive Person)…生まれつき高度な感覚処理感受性を持つ人。人口の15~20%。同様の性質は人間以外にも100種類以上の生物にみられる。

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つづき

この文章を書いていたら、
子どもが、何してるの?
と聞くから、

「夏休みが終わると学校に行きたくなくて死んじゃう子がいると聞いたよ。学校に行かなくても大丈夫だという作文を書いてるよ。」

と答えた。

その時の子どもの返答はこのようなものだった。

⚫︎そういう子の気持ちは分かる気がする。
不安な気持ちはうまく言葉にできないから一人で抱えてしまう。
優しい子は人に迷惑かけたくない。だから居なくなった方がマシという気持ちにまでなってしまうんだと思う。

⚫︎ホームスクールです!と言ってみても、やっぱりレアなことだというのは分かるし、みんながしていない珍しい事をするのは普通は恥ずかしい気がして中々出来ないと思う。

⚫︎「大丈夫」という言葉を言ってもダメだと思う。妄想する子は悪い方向へ考えるから、他人の言葉は届かない。

⚫︎じゃあミホちゃん(私のこと)が何を書けばその子達が助かるかというと、学校へ行かなくても勉強ができているというデータを書くといいと思う。
あと、やり方と値段も。
海外のデータの方が、日本人はオォ〜!と思いやすいから海外のデータで良いと思う。

⚫︎一人の方が勉強が捗るというちゃんとしたデータがあると安心できると思う。

⚫︎その情報を子どもだけが知ってもダメ。だって子どもはきっと親を悲しませたくなくて親の喜びそうなことをするから。
子どもがその記事を見つけてがんばって親に見せた時に、普通の親が読んでもちゃんとすぐ分かるように、そういう子の親の為に書くと良いと思う。


うちのように、はっきりホームスクール宣言している家庭でも、子どもはこのように繊細に現状を捉えている。
そして、とても現実的なアイデアを教えてくれた。

今回私は、子どものいうようには上手く書けなかった。
でも、まさに子どもが知りたい事を書いている方がいたので、リンクを貼らせてもらいます。↓ 

【ホームスクールをはじめるまで】 学校に行かなくても勉強は大丈夫なのか
https://note.mu/adventurer/n/n5aa538fddbef

オーストラリアでもホームスクーリングのほうが学力が高い
https://note.mu/adventurer/n/n53a83f77fb2f

教員の家庭でなくてもホームスクーリングの学力に差が出ない理由
https://note.mu/adventurer/n/n039d57a38657

ムラカミさん、ありがとうございます!(^O^)/

(※〝ホームスクールでも学力に影響がない〟という安心感が、まず一つの入り口かと思います。お子さんのタイプによってはアンスクーリングがよりベターな場合もあるので教科学習が絶対というわけではありません!テストの点数による成績評価はクリエイティビティの低下につながると思っています。)

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※完全にホームスクールを始めたと言えるのは、4年生からです。それまでの成り行きをnoteスタートから連続して書いています。(たまに脱線アリ)
早いうちに現在に追いつきたいですが、しばらくお付き合いください。(^_−)−☆

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