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私の財産告白と私の生活流儀(本多静六|実業之日本社文庫)の感想

こんばんは、アルマシロです。面白い本を読んだので感想を書きます。


読んだきっかけ

僕はお金の悩みを少しでも軽くしたくて投資や蓄財についてyoutubeをよくみるのですが、その中で投資の心構えとして本多静六氏の著書がとても参考になると言われていたことがきっかけです。
ちなみに、こんな方みたいです。

本多静六とは「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した「蓄財の神様」である。
東京農科大学(現在の東大農学部)の助教授を務めながら「月給4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。研究生活のかたわら日比谷公園の設計や明治神宮の造林など大きな業績を残すだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築いた。
多くの成功者に絶大な影響を与えた、伝説の億万長者である。

出典元:実業之日本社Webページ|https://www.j-n.co.jp/hondaseiroku/

偉業を成し遂げると同時に莫大な財産も築いたとのことで、僕には縁のない世界のひとのようにも思えました。
その一方で、そういう人の考え方や頭の中が気にもなりました。
幸い文庫版がとてもお手頃価格だったので、さっそく購入しました。
端的に言うと、読む価値のある本でした。

読んだ後の感想

努力する意欲(勇気)が湧きました。
本書にて書かれている生活習慣は一見して地味に感じられるものばかりです。でも、それで多くの実績を残したという事実がその重要性を裏付けとなっています。むしろ、偉業と呼ばれる実績もその習慣の積み重ねによって生まれたのだということが分かります。
本書はそのあたりをわかりやすく丁寧に説明してくれていると思いました。

僕はコスパや生産性といった言葉に引っ張られて、コストに対するリターンが計算できないことに手を出さないことが多いのですが、一見して地味だったり、すぐに成果が上がらないことでも積み重ねなければならないのだと教えられました。
また、偉人がこんだけ努力してるんだから、凡人の僕も同じ一歩を踏んでみようかな?という気持ちにさせてくれます。

ちなみに、努力の定義をググると「目標の実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること。」とのことです。
僕の目標は、「楽しい人生を送る」です。(ざっくりしすぎかな?)
その詳細やそれに付随したnoteを始めたきっかけは以下の自己紹介に書いていたりするのでもしよければ読んでもらえると嬉しいです。
(感想をいただけるともっと嬉しいです)

印象的だったフレーズ

個人的に響いたフレーズについて述べるので、著書の概要をつかむには不十分かと思います。
(特に、蓄財や資産形成に役立てられるかどうかを判断したい方は僕の感想では参考にはならないでしょう。)
興味のある人はAmazonレビューなどもぜひ参考にしてみてください。

まず、人生における幸福感について以下のように書いています。

月一万円の生活をする人が二万円の生活にこぎつけても幸福は二倍にならぬし、十万円の財産に達しても、ただそれだけではなんらの幸福倍加にはならない。いったん、人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その幸福の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである。

出典元:私の財産告白|本多清六|実業之日本社文庫

引用の後半、幸福の動きの方向が幸福感を決定づけるとの観点についてはとても共感できました。
状況が好転していると感じられるとき、いつもより元気になりますよね?
僕がこのフレーズを読んで思い浮かんだのは病み上がりのハイテンションでした。
病み上がりなのでいつもより若干体調不良のはずなのに気分はいつもより元気なこと。(よく風邪をひくので)僕はよくあります。

次に、アイデアについて以下のように述べています。

人間の知識や考案等は小鳥のようなもので、目の前、頭の中に飛んできたとき、さっと捉えて籠の中に入れておかぬと、過ぎ去ったが最後、もはや自分のものとすることはなかなか難しい。
(中略)
思うに、人生にはこうした断片的な知識の集積がきわめて大切なもので、名案妙策の多くも、こうした瞬間的な閃きから生まれてくるのである。

出典元:私の財産告白|本多清六|実業之日本社文庫

これはまさに僕がnoteを書いている理由のうちの一つです。
これを読んだときは一人勝手に意を得た気分で、メモや日記ももっと残さないと!という気持ちが強くなりました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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