こんなご時世でも部活を最優先にしてしまう

 昨年度からコロナの影響で部活動改革が進んでいくと思いきや、なかなかコロナで持っても変化しない部活動の現状があります。

 それどころか、私の勤務校では部活の時間を確保するために授業時間を1時間短縮するなどの時間割編成が行われたくらいです。

 部活に関して基本的な考え方の大きな違いがあると感じました。

 それは、「コロナ前の部活はよかった」という主張です。

 「部活動なんて必要ない」「教員でなくて地域のクラブチームでやればいい」「家庭が大切で部活動をやっている余裕がない」と考えている人と、「部活動で生徒指導をするべきだ」「部活動で活躍させてあげたい」と考えている人ではそもそものスタンスが違います。

 部活動大好きな人からすればコロナが始まる前までは自分たちの部活動に制限がなく自由にできたことに満足していたことでしょう。

 それがコロナが広がったことで、不自由になり、さらに働き方改革も後押しとなり部活動反対派の意見が沸々と出てきたことで、コロナ前がよかったという主張になると思います。

 逆に部活動反対派はこのチャンスをものにしようと活動しますから、両者の溝は深まっていくばかりです。

 前者は基本的に変化を嫌い、自分の教育観を大切にする感じがします。

 後者は自分のプライベートを最優先に考える感じがします。

 どちらが良い教育者かと言われると難しいですが、少なくとも過去がよかったと過去に浸ってばかりで現在の状況に目を向けられない状況に陥っているのはあまり良いとは言えません。

 今の状況をきちんと把握し、今の教育観をきちんと把握し、全員で共有していくことが大切だと感じます。

 自分の中の考え方をアップデートしていくことを忘れてはいけませんね。

 まあ、それができていないからいつまで経っても部活動最優先で学校が動いていってしまうのですが……



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