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「休む」ためのヒント

「休む」というのが大の苦手だ。
うつを患って「休養」して約10年経ってしまった。
10年かかっても一向に寛解の兆しが見えないのは、全然休めていないからだと思う。
ゆっくり休んでね、と優しい人たちは言ってくれる。
ありがたいことだ。
しかし、かけてくれた言葉通りのことが全くできないまま今に至る。
休み方がわからないからだ。

体の不調なら、しばらく寝ていれば治るかもしれない。
でも、心の、精神の不調はベッドで横になっていても良くなるどころか悪化することもある。

私の場合は、休もうと横になっても頭は回転し続け、次第に焦りがくる。
家事をしなきゃとか、色々思い出してそわそわする。
家事をしなきゃなのに不調でできないことに対する罪悪感とか、自分への怒りみたいなものも沸いてくる。

毎日そんなようなことの繰り返しで全く休まらない。
しかし昨日は、少し休めたような気がする。
何をしたかというと、寝室に閉じこもっていた。
そして冷房をつけて部屋の温度と湿度を快適にして、昔見たアニメを流しっぱなしにした。
やらなきゃいけない家事のことは放っておくことにした。
手帳に事細かく記録をつけるのも諦めた。
とにかく寝室に閉じこもって日々のタスクから距離を置いた。
すると、少しずつ気持ちが楽になってきたのだった。

今日は何もしないと決めてそれを実行しただけなのだが、普段も何もしてないような気がしていたけど実は色々やってたんだなということがわかった。
そういう微妙な、名もなきタスクが積もって積もって疲れちゃうんだろうなあ、毎日。
一旦何もかもやめてみると、だいぶ気楽な気持ちでゴロゴロすることができた。

今後は、今までよりはうまく「休む」ことができるかもしれない。
可能性を感じた昨日だった。

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