たくさん学んでたくさん忘れて。残ったものが私の個性になっていく。
人は学んだことをすべて記憶することはできません。
そして、覚えたと思ったことでも時間がたてば忘れていってしまいます。
人の記憶が時間経過と共にどれほど変化していくのかを調べたものとして有名なのが「エビングハウスの忘却曲線です」
ドイツの心理学者であるエビングハウスが行った研究では、意味のないアルファベットを記憶させた後、どれだけ記憶を保持できて研究の結果は下図のようになっています。
20分で覚えた事の42%を忘れ
1時間で覚えた事の56%を忘れ
1日で覚えた事の76%を忘れ
1か月で覚えた事の79%を忘れます。
覚えたことの8割近くは1日たてば忘れてしまいます。
人の記憶とは儚いものです。
「本をせっかくよんでも内容をほとんど覚えていない」とか「覚えられないから、本を読んでも無駄」という人がいます。
それは、人の能力上仕方ないことです。
むしろ、読んだ本をすべて記憶する方が無理なのです。
大事なのは、読んだ本のすべてを記憶しようするのではなく、刺さる部分や、自分にとって必要だと思える2割をしっかり覚えられるように意識することです。
そして、座右の書となりそうな1冊をみつけたらその本は何度も読み返して記憶していけば良いのです。
同じ本でも、人によって刺さる内容は違います。
2割の記憶できる内容は人によってはバラバラです。
忘れてしまう事を恐れずに、たくさんの本を読んで、どんどん忘れていきましょう。
そして、それでも記憶に残ったものが私たちの血肉になり、個性になるのです。
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