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大学での学びをオンライン英会話で活かす工夫 北欧の働き方と育児の課題をフィンランド語で

オスロ大学大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」は英語で学んでいました。

今回の1か月の学びはさっそく仕事で活かしたいと思っています。

すでに原稿などには学びは反映させているのですが、自分の口で知識をアウトプットする訓練をするために、語学の先生と出会うことのできるitalkiを利用しました。

60分レッスンで、今回学んだことをフィンランド語にするお手伝いをネイティブの先生にしてもらいます。

専門用語が多くて、フィンランド語での言い方がほとんどわからなかったので、まずは英語で説明して、フィンランド語での言い方を教えてもらいました。

いずれにせよ英語で自分の口で学んだことを説明するのは、いいトレーニングにもなりました。

「読んで・書いて理解したつもりでも、いざ台本もない状態で自分の口で説明できるか」は違うスキル。

学んだつもりでも、いざ日本語で原稿にしようとする・別の人に口頭で説明しようとすると、意外とうまく言葉をつなげられなかったりします。でもこれは繰り返して特訓すれば、スラスラ説明できるようになります。

そういう意味でも、英語でもフィンランド語でも、改めて何も知らない人に説明しようとする行為は良い体験となりました。

カステルヘルミ先生は、単語や文章をどんどんグーグル・ドキュメントに英語・フィンランド語で書いてくれます。今回は英語部分を日本語に直しました。

これが一部の私たちのノートです。

Tekijä - 要因
Moniperusteinen syrjintä - 複数の差別要因
Syrjintä - 差別
Segregoituneet työmarkkinat - 職域分離が起きている労働市場
Vanhempainvapaa - 育児休暇

父親は民間企業に大抵は残り、母親は家族メンバーが増えるごとに家事の負担が増えて公的機関に転職する
“Isät jäävät usein yksityisille työmarkkinoille, äidit taas vaihtavat usein julkisille aloille kotityön kuormittavuuden lisääntyessä perheen jälkikasvun myötä.”

民間機関よりも公的機関の雇用主のほうが労働時間において柔軟性がある。
Työnantajat julkisilla sektoreilla ovat joustavampia vanhempien työaikojen suhteen, kuin yksityiset työnantajat.

そのため、母親は公的機関により転職し、父親は民間機関に残る。
Siksi äidit vaihtavat useammin julkisille aloille ja miehet taas jäävät useammin yksityiselle sektorille.

民間機関では競争が激しく、顧客はより多くを求めてくるが、給料はより高い。
Yksityisellä sektorilla kilpailu on kovempaa, asiakkaat ovat vaativampia mutta samalla palkka on korkeampaa.

母親に求められることは父親よりも多く、キャリア構築と良き母・親の両立を達成することが求められる。
Äideille on korkeampia vaatimuksia, sillä heidän oletetaan täyttävän sekä uraa rakentavan työntekijän roolin, että hyvän äidin ja vanhemman roolin.

父親は似たようなプレッシャーと向き合わなくていいことがしばしばあり、より自由にストレスはより少ない状態でキャリアを築くことができる。
Isät eivät usein joudu painimaan samanlaisten paineiden kanssa ja saavat toteuttaa omia urasuunnitelmiaan vapaammin ja stressittömämmin

8/8-14の6言語の勉強時間 11.8時間

この週は全体の勉強時間は少なめでした。現在、2冊目の本の執筆で校了に向けて集中しています。

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8/8-14のフィンランド言語の勉強時間 6.6時間

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8/8-14のアイスランド言語の勉強時間 1.2時間

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8/8-14のデンマーク語の勉強時間 1.8時間

スウェーデン語の勉強時間 0.8時間

英語で読書 1.6時間

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スウェーデン語とデンマーク語に関しては、取材のためにニュースを見るなど「仕事時間」とも重複しています。この2言語はノルウェーに移住して2009年からオスロ大学でも使用していたので、リーディングやリスニングは仕事では問題なし。今後の目標はノルウェー語に頼らずに「発音」できるようになること。

ノルウェー語や英語で紙の本を読書している時間も記録してみます。記録することを覚えていれば。仕事でノルウェー語で書類やネットを見ている時間は含みません。


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