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「こうあるべき」じゃなく、「こうしたい」を

先日、留学を志す若い世代の方達と話しをする機会があった。

私の留学経験は、今のところ計2回。高校時代と、20年以上仕事をした後での留学のこと、自分の経験をいろいろ話した。

やり取りする中で多かった質問が「留学のタイミングをどう見極めたらよいのか?」だ。

うん、わかるわかる…決断するのは、難しいよね。

仕事を持っていると、なかなか踏ん切りがつかないこともある。家族をどうやって説得しようと不安にもなる。

仕事のスケジュールがつかない。人手不足で今、辞められない。家族の賛成が得られない。恋人や家族と離れたくない。留学後の予定が全くの白紙で、不安がつのる。

迷う理由はいろいろあるけど…

では、いつになったら行けるようになるの?
今、障壁となっていることは、時間がたてば解決するものなの?

もしかしたら、知らず知らずのうちに「こうあるべき」という考えに縛られているのかもしれないよ。

会社や周囲に迷惑をかけたくない。
自分が責任を持って、この仕事を最後までやり遂げなければ。
家族や恋人の反対を押し切って行くなんて、悪人(?!)のすることだ。

ほんとにそうかな?
もしかしたら、社会や所属する組織の中で「こうあるべき自分」を演じていているだけで、または思い込んでいるだけで、それを言い訳に決断を先延ばしにしていませんか?

「迷惑」は、生きてる限り、絶対かけちゃう。それは誰だって同じ、悪いことじゃない!そのことを後ろめたく思わない。迷惑かけたな~と思ったら、自分ができるときに、精一杯恩返しをすればいい。

仕事も、あなた(自分)がいなきゃダメなのか本当に考えてみて。本来なら、あなた(でも他の誰でも)がいなくても回るような仕組みがあってほしい。仕事が面白くて踏ん切りがつかないのもわかるけど(私がそうだったので)、学びたい!と思っているコースは、カリキュラムが変わったりして来年も同じものがあるとは限らない(私の場合はそうでした)。

大切な人がもし反対しているなら、その理由を聞いてみる。そして、どうしても自分は留学に行きたいのだ、行かなければならないと思っているのだ、ということを誠意を持って伝えてみる。

留学後の将来は、留学してから考えよう笑。ある程度、目標を描くのも必要だけど、現場で学んでみてわかることも変わることもたくさんある。先のことばかり考えすぎると怖くなるから、「今」に集中してみて。

そもそも、「こうあるべき」ではなく、「こうありたい(したい)」のは、どんな自分でしょうか?

留学も、誰かに言われたのではなく、自分が心から「行きたい」と思ったのですよね?

「行けたらいいなあ」という憧れではなく、「行きたい!」という気持ちを持ったとき。その時こそが、行き時ではないでしょうか。


参考になるかわかりませんが、私が決断した時の経緯を紹介すると…

私は仕事で常に新しいことを学べる環境でもありました。それが故に「もうちょっと深掘りしてから」「今度はこういうことをやってみよう」等々、ずるずると踏ん切りがつかないまま続けて、早2●年。

留学を決めたのはいろいろ理由がありますが、

●自分の健康問題
●組織の中での行く末が見えてきた

ことが大きかった、気がします。

年齢とキャリアを経ると、なぜか選択肢が少なくなってくる。そのことに徐々に疑問を感じ始めた。「そういうもんでしょ」という風潮にも、さらに疑問を強めた。

世間が思う生き方と違っても、私がやりたいことをやりたい。

年をとればとるほど、新たに知りたいことは増えるばかり。今までずっとアウトプットが多かったけど、徹底的にインプットするときがあってもいいのでは。

この先自分がどんな生き方をしたいのか、”限りある”時間で何を優先したいのか。

メモを大量に書き出し、いろんな人の本を読んだり話を聞いたり、とにかくものすごーい時間をかけてうんうん考えた末に、

「やっぱり留学だ!今だろ!」となりました。

と、あまり参考にならなそうな私の経験を書いてみましたが、
「留学の行き時」というならば、

「自分が行きたいと思ったとき」

ではないでしょうか。

ちょっと長くて収拾つかなくなってしまったけど、納得のいく楽しい将来を歩めるよう、心から応援しています。

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