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欲望

今、スウェーデンの漫画『欲望の鏡』を読んでいる。

ストーリーものというより、世の中のルッキズム的な思想、欲望についての起源や心理について解説している本だ。

まだ数十ページしか読んでいないけど、その中でも引っかかるところがあった

思想家であるルネ・ジラールのいう「模倣的欲望」だ。

人は意外にも自身の欲求に無自覚であり、他人が欲望するものをマネするのがとても楽なのだということ。

人はエネルギーを温存するためになるべく脳を使いたがらない生き物だとも聞いたことがある。

だから人は意識的に思考しなければ脳は働かないし、自分の欲求にさえ気付かない。

そういう人間は簡単に流行にとびつく。

周りの友達が持ち始めたものを同じく所有し、SNSで流れてくるメイクをマネし、雑誌で特集されたファンションアイテムを身につける。

中学生や高校生ならそれで成立するし、大人になってもそれができる人は幸せなのだと個人的には思う。

だって思考することはしんどいことであり、生物的に無駄なエネルギーを使っているということなのだろうから。

でも、なるべく私は自分の欲求と向き合っていたい。

前回書いた「こだわり」についてもそうだ。

日頃から脳を働かせていないとキャッチできない細かな情報を入れることがこだわりなのだ。

私は他人から見たら無駄な労力を費やしている“こだわりの人”に魅力を感じるし(代表はみうらじゅんだろう)、自身もそうでありたいと願う。

ミニマリズムなんてクソ喰らえ、と日頃から思ってるんだけど、そうか、それって自分が好きなものを追い求めることをやめるのに久しいからかも。

自分の好きなものを追求し、それに囲まれてい生きていたいのだ。

このnoteに書くという行為は、そんな自分の欲求と向き合い深掘りしていく為にあるのだと思う。

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