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10年経っても忘れられない印象深い小説

中学・高校生のときに読んで、いまだに強く印象に残っている小説をご紹介したいと思います。
ネタバレを避けるために、あらすじだけ紹介しますので、気になった方はぜひお手に取ってみてください。


1.乙一『ZOO 1』

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
ハイブリッド型大型書店honto HPより

乙一さんの小説はどれも本当に大好きなんですけど、中でもこの短編集は断トツ。
特に『SEVEN ROOMS』の、理不尽な怖さと姉弟愛の凄まじさは、他の追随を許さないと個人的には思ってます。


2.赤川次郎『プロメテウスの乙女』

近未来、急速に軍国主義化する日本。少女だけで構成される武装組織「プロメテウスの処女」があった。私的な組織でありながら、独自に銃器、装甲車を備え、市民を取り締まる彼女らは畏怖の象徴となっていた。武器輸出企業令嬢である二宮久仁子は権力を掌握する滝首相から「プロメテウスの処女」の一員となることを求められる。一方、反対勢力からは体内に爆弾を埋めた3人の女性テロリストが首相の許に放たれた—。【「BOOK」データベースの商品解説】
ハイブリッド型大型書店honto HPより

赤川次郎さんの小説は、20〜30冊は読んだと思うんだけど、いちばんを挙げるなら迷わずこれ。
女性たちの強さと、3人の女性テロリストそれぞれのラストの切なさが、今なお忘れられません。


3.綿矢りさ『インストール』

【文藝賞(第38回)】突然、学校生活から脱落することを決めた高校生・朝子。ゴミ捨て場で知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、チャット風俗で一儲けすることに。押入れのコンピューターから覗いた「オトナの世界」とは? 文芸賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】
ハイブリッド型大型書店honto HPより

文章の運び、題材、そして当時の作家の若さと、何もかもが衝撃的でした。
日本語って、こんな自由でいいんだ! と私が初めて思えた小説です。



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