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Rambling Noise Vol.98 「LOST CHILD その21」

そういうことでアサノさんもマッコリでいい感じ。茹だったタコみたいになりながら、ドラマの構成・脚本・監督さんだった加藤智久さんに誘わられるままに、同じく中目黒に在る芸能人御用達だとかいうなんだか雰囲気の怪し目なバーで二次会に突入なのだ。

ここで、加藤さんから新たな企画を打ち明けられた。
HIUのリモドラ部とは別物で、『ドラマチック×シネマチックスクール』という非公開の有料コミュニティを作り、ショートドラマ出演及び制作をしたり、イベントなんかを企画したいっつう老若男女を集いたいと言うのである。

「ほう」

まぁ非公開式なので、一応ここでは名は伏せておくけれど、某映画プロデューサーを前面に立てて看板にすると言う。表に出るのが嫌いな加藤さんは裏方専門に徹するのだそうだ。

「ははあ」

で、アサノさんにも参加を促してきたというワケ。出演者として、そしてオヤジ世代代表格として、同世代の恥ずかしいヤツの役割を果たして、二の足踏んでしまう妙齢の男性、女性、トランスジェンダーほいさっさ、その他諸々の牽引者となってちょーだいとの仰せだ。

「ほへー」

更には、出演どころか、いやむしろ、アサノさんも台本をも書いてくださいよ、と。

「えっ・・・」

さしものアサノさんも声が詰まる。だ、台本・・・?
なん〜〜〜の根拠も無しに言われても困るというものだが、クイクイとシングルモルトウイスキーを奢って貰っている、この只今この刻この状況の手前もある。言下に無碍に出来るものではない。

とは言ってもね、自社Webサイト自体のライティング、そしてコンテンツマーケティングとしての健康コラムページの原稿作成の他、プレスリリースやお客様へのDMなどのビジネス上での執筆作業、それからこのエッセイやnoteに於けるビジネス物の私小説と、アサノさんだって物書きはそれなりに行なっちゃーいるが、フィクションの創作とは恐れ入る。
当たり前田のクラッカー。

飲みながら喋りながら、ぼんやりむむむと妄想思案していたアサノさんに、だがやがてプロットのアイデアがふらっと降ってきた。

飛行機・・・の、ショートドラマを思い付いた。


あらまっちゃんデベソの宙返り。

(続く)

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