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Rambling Noise Vol.102 「LOST CHILD その25」

えーっと・・・ね、あの、その・・・ね、話を戻すって、どこに戻すんだっけ? って、そうそう! アサノさんが高校卒業間近の無聊を託っていた時期に作っちまった自主制作ビデオ映画が、松田優作の『探偵物語』のパクリものだったってぇ話でした。

あれ? いや、待って。あれっ?

「だからと言って、アサノさんがその「テ」の業界に仲間入りしたいとか考えていたのでは、決してない」んじゃなかったっけ?

「別に役者に憧れていたワケではないのだ。ただ単に松田優作がひたすら好きだっただけのこと」だった筈では?

「アサノさんのガキの頃の夢は、漫画家かアウトローだ。創作者には秋波を送ることが有ったとしても、演じる側にはそれ程興味は無かった」とまで、Vol.78「LOST CHILD その1」でハッキリ言っていたじゃあないの。


自家撞着とはこのことか。
んんんんんんん。正直アサノさんも良く覚えていない。果たして制作が主か、演技をやってみたかったのか、一体どっちだったのだろう。しかし、松田優作的なことをしでかしてみたかったのは事実に違いない。きっと、maybe、perhaps。

それは間違いなかったにしても、いざ出来上がった初ドラマは間違いだらけのパッパラパー。その出来栄えは大変に素晴らしく非道かったのであった。
前にも記したけども、その映像のショットがこれ。

浚ったら出て来たパクリ映画。 改めて超駄作。😀 つーことで、工藤ちゃんごっこしている17歳の僕。 #松田優作 #探偵物語

Posted by 浅野 智 on Thursday, January 2, 2020


高校生のクセして、なんでソフトハットに黒丸サングラスなんか持ってんの? ダウンジャケットはたまたまお兄ちゃんのお下がりが有って助かったネ。

若さとは恥。いや、まさに。


ほいでそれから約一年後。
高校を無事に卒業、上京して或る学び舎に属していた際のグループ10名で、約一年間に及んだ課程の修了を記念して何かやるべぇとなった時に、またもアサノさんたら脚本・監督・主演をしたという、う〜ん、やっぱりどういう積り? という所業があった。

で、今度の題材は?

松田優作主演作『遊戯シリーズ』である。


またか! またなのか! このマニア体質、虜囚野郎ときたら、全くもう。これではまるで、アサノさんがあんまり好きとは言えない庵野秀明みたいじゃんか。

んー。ほんとーにカブレまくっていたんだねぇ。ご執心も程々に。

(続く)

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